845 Pro2
845 Pro2-R
MS-6528 (v1.X) ATX Mainboard
MSI
MICRO-STAR INTERNATIONAL
Version 1.0
G52-MA00385
i
改定履歴
2001年7月
著作権について
本マニュアルはMICRO-STAR INTERNATIONAL社(以下MSI)及びエム・エ
ス・アイ コンピューター ジャパン㈱(以下MSI-J)の知的所有権を有し
ています。本マニュアルに記載されている記述は製品及びソフトウェア
に記載されているものを含めユーザーがバックアップ目的で利用するこ
とを除きMSI及びMSI-Jの許可無しに複製・複写・転載・修正することは
できません。
MSI及びMSI-Jは製品の仕様変更などにより、予告無くマニュアルを改
訂することがあります。
MSI及びMSI-Jは本マニュアルよる間接的、利益の損失、データの損失
等に対しMSI及びMSI-Jは理由に関らず責任を負いません。
登録商標について
本マニュアルに記載されている製品名及び社名は、それぞれの会社の登
録商標もしくは著作権です。 製品・社名を識別するために使用するも
ので、権利を侵害するものではありません。
Intel、Pentium、Celeronは Intel Corporation.の登録商標です。
PS/2 及びOS/2は IBM Corporation.の登録商標です。
Windows 95 及びWindows NT はMicrosoft Corporation.の登録商
標です。
Netware はNovell.社の登録商標です。
Award はAward Software Inc. の登録商標です。
改定履歴
リビジョン
改定履歴
改定日
V1.0
第一版
2001年7月
iii
安全のために
1. 以下の注意事項を必ず読んでください。
2. このマニュアルは必ず保管してください。
3. 本製品を湿度の高い環境下に置かないで下さい。
4. セットアップに入る前に本製品を水平な平面に置いてください。
5. ケースに開いている穴は、本製品の過熱を防ぐための空気の通り道
です。絶対にふさがないで下さい。
6. 電源の電圧を確認して、110/220V を設定してから本製品をコンセ
ントに接続してください。
7. 電源コードは、人がつまずくような場所には置かないで下さい。ま
た、電源コードの上にモノを置かないで下さい。
8. 拡張カードやモジュールを挿入する前には必ず電源コード抜いてく
ださい。
9. マニュアルに記載されている本製品に関しての注意事項や警告は必
ず確認してください。
10. 本製品にある穴に電気的ショックを引き起こすような液体を注が
ないで下さい。
11. 以下の状況が確認された場合、サービス担当者に必ずチェックし
てもらってください。
- 電源コード、またはプラグが壊れている
- 製品内に液体が入った
- 製品が蒸気にさらされた
- 製品が動作しない、またはマニュアル通りに設定できない
- 製品を落とした、または壊した
- 明らかに壊れたと認識できる状態
注意: 600 C 以上の環境下での使用は絶対にやめてください。製品の
破損の可能性があります。
注意: マザーボードの作業をする際は、必ず電源コードを抜い
てから行ってください。電源を抜かずに作業するとけがやマザー
ボードに損害を与える場合があります。この際MSIは一切責任を
負いません。
iv
目次
第一章 製品概要 ....................................... 1-1
製品仕様 ............................................. 1-2
マザーボードレイアウト................................ 1-4
クイックコンポーネントガイド.......................... 1-6
製品特徴 ............................................. 1-7
MSIスペシャルフィーチャー............................. 1-8
T.O.P Tech ....................................... 1-8
Fuzzy Logic III .................................. 1-9
PC Alert III .................................... 1-10
D-LED & D-Bracket(オプション) ................... 1-12
第二章 ハードウェアセットアップ....................... 2-1
CPU.................................................. 2-2
CPUインストール手順 ............................... 2-2
CPUファンのインストール手順 ....................... 2-3
CPUクロックの設定................................. 2-4
メモリインストール.................................... 2-5
メモリバンク設定 .................................. 2-5
メモリインストール手順 ............................ 2-6
電源 ................................................. 2-7
ATX 20ピン電源コネクタ: JWR1...................... 2-7
ATX 12V電源コネクタ: JPW1 ........................ 2-7
背面パネル ........................................... 2-8
マウスコネクタ: JKBMS1............................ 2-8
キーボードコネクタ: JKBMS1........................ 2-9
USBコネクタ....................................... 2-9
シリアルポートコネクタ: COM A & COM B............ 2-10
ジョイスティック/MIDIコネクタ .................... 2-10
オーディオポートコネクタ ......................... 2-10
v
パラレルポートコネクタ ........................... 2-11
コネクタ ............................................ 2-12
フロッピーディスクドライブコネクタ: FDD1 ......... 2-12
IrDA赤外線モジュールコネクタ: J9 ................. 2-12
ハードディスクコネクタ: IDE1 & IDE2.............. 2-13
IDE RAIDコネクタ: IDE3 & IDE4(オプション) ....... 2-14
ケースコネクタ: JFP1............................. 2-15
CD-Inコネクタ: JCD1 ............................. 2-16
外部音声入力コネクタ: JAUX1 ...................... 2-16
Modem-Inコネクタ: JPHN1 ......................... 2-16
省電力LEDコネクタ: JGL1.......................... 2-17
TOP TECH. III: J2............................... 2-18
省電力スイッチコネクタ: JGS1 ..................... 2-18
Wake On Ringコネクタ: JMDM1 ..................... 2-19
Wake On LANコネクタ: JWOL1 ...................... 2-19
ファン電源コネクタ: CFAN1/SFAN1/PSFAN1 .......... 2-20
USB前面コネクタ: JUSB1........................... 2-21
ケース内侵入スイッチコネクタ: J4 ................. 2-21
D-Bracketコネクタ: J8 ........................... 2-22
ジャンパ ............................................ 2-23
クリアCMOSジャンパ: JBAT1........................ 2-23
BIOSフラッシュジャンパ: J6....................... 2-24
スロット ............................................ 2-25
AGP (Accelerated Graphics Port)スロット......... 2-25
PCIスロット...................................... 2-25
CNR (Communication Network Riser) .............. 2-25
PCI割り込み要求ルーティング ...................... 2-26
第三章 AWARD(R) BIOS設定 ............................ 3-1
BIOS設定画面の起動 ................................... 3-2
コントロールキー ..................................... 3-2
vi
ヘルプ ............................................... 3-3
メインメニュー ....................................... 3-4
Standard CMOS Features .............................. 3-6
Advanced BIOS Features .............................. 3-8
Advanced Chipset Features .......................... 3-12
Integrated Peripherals ............................. 3-14
Power Management Setup ............................. 3-18
PNP/PCI Configurations ............................. 3-22
PC Health Status ................................... 3-24
Frequency/Voltage Control .......................... 3-25
Load High Performance Defaults..................... 3-27
Load BIOS Setup Defaults ........................... 3-28
Set Supervisor/User Password....................... 3-29
Save & Exit Setup .................................. 3-31
Exit Without Saving ................................ 3-32
Chapter 4. C-Media CMI8738オーディオドライバ...... 4-1
C-Media CMI8738 ..................................... 4-2
オーディオドライバセットアップ ........................ 4-3
Appendix A: MSIスマートキー......................... A-1
MSIスマートキーインストール方法....................... A-2
MSIスマートキー使用方法 .............................. A-4
追記B: 用語集......................................... B-1
vii
製品概要
製品概要
1
MS-6528 v1.Xシリーズは845 Pro2と845 Pro2-Rマザーボー
ドを含みます。845 Pro2は標準仕様で845 Pro2-RはそれにIDE RAID
が追加された特別仕様です。どちらのモデルもIntel(R) 82845 &
82801BAチップセットを搭載しています。MS-6528 v1.Xシリーズは
478ピンパッケージのIntel(R) Pentium 4プロセッサをサポートし
た高性能なハイエンドビジネス/デスクトップ市場のための製品です。
Intel(R) 82845 Memory Controller Hub (MCH)はプロセッサ
インターフェイス、SDRAMインターフェイス、AGPインターフェイス、
ハブインターフェイスを提供します。このMCHはシングルプロセッサに
対して400MHzのデータ転送率、133MHzで動作するSDRAM(PC133)、32
ビットホストアドレッシングをサポートする統合ターミネーション付き
AGTL+ホストバス、4xデータ転送と4x高速書き込み可能な1.5V AGP
インターフェイス、ICH2に対する8ビット、66MHz 4xハブインターフェ
イスのすべてをサポートします。
82801BA I/O Controller Hub 2 (ICH2)はI/Oサブシステムに
他のシステムへのアクセスを供給し、さらに多くのI/O機能を統合しま
す。このICH2はIntel MCHへのアクセスのための上流ハブシステム、
2チャンネルUltra ATA/100バスマスタIDEコントローラ、USBコン
トローラ1.1(4ポートに拡張可能)、I/O APIC、SMBusコントローラ、
FWHインターフェイス、LPCインターフェイス、AC’97 2.1インター
フェイス、PCI 2.2インターフェイス、統合システムマネジメントコン
トローラ、統合LANコントローラをサポートします。
本章では以下の綱目について説明します。
製品仕様
1-2
1-4
1-6
1-7
1-8
マザーボードレイアウト
クイックコンポーネントガイド
製品特徴
MSIスペシャルフィーチャー
1-1
第一章
製品仕様
CPU
● Intel(R) Pentium(R) 4プロセッサ478ピンパッケージサポート
● 1.3GHz、1.4GHz、1.5GHz、1.6GHz、1.7GHz、1.8GHz、1.9GHz、2GHz
またはそれ以上サポート
チップセット
● Intel(R) 845チップセット(593 FC-BGA)
- シングルプロセッサでデータ転送率400MHzサポート
- SDRAM、133MHzオペレーションサポート(PC133)
- 統合ターミネーション付きAGTL+ホストバスが32ビットホストアド
レッシングサポート
- 2x/4xデータ転送および2x/4x高速書き込み機能のある1.5V AGPイ
ンターフェイス
- Intel ICH2に対して8ビット、66MHz 4xハブインターフェイス
● Intel(R) ICH2チップセット(360 EBGA)
- Intel MCHへのアクセスのための上流ハブインターフェイス
- 2チャンネルUltra ATA/100バスマスタIDEコントローラ
- USBコントローラ1.1(4ポートに拡張可能)
- I/O APIC
- SMBusコントローラ
- FWHインターフェイス
- LPCインターフェイス
- AC’97 2.1インターフェイス
- PCI 2.2インターフェイス
- 統合システムマネジメントコントローラ
メインメモリ
● 3 PC133 SDRAMスロットサポート
● 最大3GBメモリ容量サポート
スロット
● 1 AGP(Accelerated Graphics Port) 4xスロット
● 6 PCI 2.2 32ビットPCIバススロット(3.3v/5v PCIバスインター
フェイスサポート)
● 1 CNR(Communication Network Riser)スロット
オンボードIDE
1-2
製品概要
● ICH2チップセットのIDEコントローラはIDE HDD/CD-ROMにPIO、
バスマスタ、Ultra DMA66/100オペレーションモードを提供します。
● 最大4つのIDEデバイスを接続可能
● PDC20265RによってIDE RAID 0、1サポート(845 Pro2-Rのみ)
オンボード周辺装置
● オンボード周辺装置は以下のものを含みます。
- 1フロッピーポートは360K、720K、1.2M、1.44M、2.88Mバイトの
2 FDDサポート。
- 2 シリアルポート(COM A + COM B)
- 1 パラレルポートはSPP/EPP/ECPモードサポート
- 4 USBポート(背面 * 2/ 前面 * 2)
- 1 オーディオ/ゲームポート
オーディオ
● C-Media CMI8738 / PCI-6ch 2/4/6チャンネルスピーカサポート
BIOS
● このマザーボードのBIOSは「Plug & Play」BIOSで本製品に装着
された周辺機器や拡張カードを自動的に認識します。
● このマザーボードはDesktop Management Interface (DMI)機能
を融資、本製品の仕様を記録します。
寸法
● ATXフォームファクタ: 30.5cm x 23cm
ねじ穴
● 6ねじ穴
1-3
第一章
マザーボードレイアウト
PSFAN1
Top : mouse
Bottom: keyboard
CFAN1
USB
ports
D-LED
JPW1
Top :
Game port
Bottom:
Line-Out
Line-In
Mic
SFAN1
AGP Slot
J2
PCI Slot 1
J4
J6
PCI Slot 2
PCI Slot 3
PCI Slot 4
PCI Slot 5
PCI Slot 6
ICH 2
JBAT1
FWH
J8
JPHN1
JGL1
JWOL1
JFP1
J9
JUSB1
JGS1
CNR
JMDM1
845 Pro2 (MS-6528 v1.X) ATX Mainboard
1-4
製品概要
PSFAN1
Top : mouse
Bottom: keyboard
CFAN1
USB
ports
D-LED
JPW1
Top :
Game port
Bottom:
Line-Out
Line-In
Mic
SFAN1
AGP Slot
J2
PCI Slot 1
J4
J6
PCI Slot 2
PCI Slot 3
PCI Slot 4
PCI Slot 5
PCI Slot 6
ICH 2
JBAT1
FWH
J8
IDE 3
JPHN1
JGL1
IDE 4
JWOL1
JFP1
J9
JMDM1
JUSB1
JGS1
CNR
845 Pro2-R (MS-6528 v1.X) ATX Mainboard
1-5
第一章
クイックコンポーネントガイド
コンポーネント
JWR1
JPW1
機能
参照
p. 2-7
p. 2-7
p. 2-8
ATX 20ピン電源コネクタ
ATX 12V電源コネクタ
マウスコネクタ
JKBMS1
JKBMS1
USBコネクタ
キーボードコネクタ
USBデバイスに接続
COM A & COM B シリアルポートコネクタ
p. 2-9
p. 2-9
p. 2-10
p. 2-11
p. 2-12
p. 2-12
p. 2-13
p. 2-14
p. 2-15
p. 2-16
p. 2-16
p. 2-16
p. 2-17
p. 2-18
p. 2-18
p. 2-19
p. 2-19
p. 2-20
p. 2-21
LPT1
FDD1
J9
IDE1~ IDE2
IDE3~IDE4
JFP1
パラレルポートコネクタ
フロッピードライブコネクタ
IrDA赤外線モジュールコネクタ
ハードディスクコネクタ
IDE RAIDコネクタ
ケースコネクタ
CD-inコネクタ
外部音声入力コネクタ
モデムインコネクタ
省電力LEDコネクタ
JCD1
JAUX1
JPHN1
JGL1
J2
JGS1
TOP Tech. III
省電力スイッチコネクタ
ウェイクオンリングコネクタ
ウェイクオンLANコネクタ
JMDM1
JWOL1
CPU/PS/SYS FAN ファン電源コネクタ
JUSB1
J4
USBデバイスに接続
ケース内進入検出スイッチコネクタ p. 2-21
J8
JBAT1
J6
AGP Slot
PCI Slots
CNR Slot
D-Bracketコネクタ
クリアCMOSジャンパ
BIOSフラッシュジャンパ
AGPカードに接続
拡張カードに接続
拡張カードに接続
p. 2-22
p. 2-23
p. 2-24
p. 2-25
p. 2-25
p. 2-25
1-6
製品概要
製品特徴
● ATXフォームファクタ
● CPU: Intel(R) Pentium(R) 4プロセッサ、478ピンパッケージ
● IDE RAID 0, 1, 10はPromise PDC20265Rによりサポート(オプ
ション)
● スマートキー - PCへの不正アクセス防止のベストソリューション
● Fuzzy Logic 3
● Live BIOS / Live Driver
● CMI8738/PCI-6chサポート2/4/6チャンネルスピーカ
● T.O.P Tech - 過熱防止技術
● PC Alert IIIシステムハードウェアモニタ
● D-LED/ D-Bracket (オプション)
● LANウェイクアップ機能
● モデム(内部/外部)リングウェイクアップ機能
● Suspend to RAM/Disk
● PC2001互換
1-7
第一章
MSIスペシャルフィーチャー
T.O.P TechTM III
T.O.P TechTMはCPU温度を100%正確に検出することができるデバイス
です。BIOSセットアップメニューの中で温度を確認することができま
す。PC AlertTM からもこの情報にアクセスすることができます。
セットアップメニューの中のCPU 温度
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
PC Health Status
CPU Warning Temperature
[Disabled]
Current System Temp.
Item Help
Current CPU Temperature
Current Top Tech. III Temp.
SYSTEM fan
POWER fan
Menu Level
>
CPU fan
Vcore
VTT
3.3V
+5V
+12V
-12V
-5V
VBAT(V)
5VSB(V)
Chassis Intrusion Detect
Shutdown Temperature
[Disabled]
[Disabled]
• ¯ ® ¬ Move Enter:Select +/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F5:Previous Values F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
1-8
製品概要
Fuzzy LogicTM III
Fuzzy LogicTM IIIユーティリティを使うとWindows環境下でCPU FSB
(Front Side Bus)周波数をオーバークロックすることができます。お
好みのCPU周波数を選択してGoをクリックするとその設定でシステム
が動作します。またSaveをクリックするとシステムが起動するたびに
その指定された周波数でシステムが動作します。
機能
● 現在のシステム状況を表示します。
- CPUファン
- CPU温度
- Vcore
- Vio
- メモリクロック
- CPUクロック
- AGPクロック
- PCIクロック
● CPU FSB周波数を調整
1-9
第一章
PC AlertTM III
PC AlertTM IIIは同梱されているCD-ROMの中に入っています。この
ユーティリティは次のPCハードウェアの状態をリアルタイムで監視す
るいわばPCドクターのような役割を果たします。
* CPUおよびシステムの温度
* ファン回転数
* システム電圧
* ケースの開閉
以上の項目のうち一つでも異常が発見されればこのプログラムの画面に
その項目が赤くハイライト表示されます。ユーザがこれを無効にするま
でこの警告は表示され続けます。
注意: 上図の各項目の値はシステム状況によって変わります。
1-10
製品概要
特徴
●
ネットワーク管理
- モニタおよびリモートコントロール
基本システムユーティリティ
●
●
●
- HDD維持のためのスキャンディスクおよびデフラグ
3Dグラフィックデザイン
- よりユーザフレンドリなインターフェイス
ソフトウェアユーティリティ
- SoftCoolerによるCPU冷却の最適化
1-11
第一章
D-LEDTM & D-BracketTM(オプション)
D-LEDTM4つのLEDを点灯させることでシステムの状
態を報告するツールです。LED一つ一つには赤と緑の
2つの色があるので、4つのLED組み合わせによって
16(24)種類のシグナルを送ることが出来ます。それ
ぞれのシグナルを個々の状態に割り当てることによっ
て、ユーザーはシステムの状態を、マニュアルに載っ
ているその状態の説明を見れば、簡単に見分けること
が出来るわけです。
1
2
3
4
Diagnostic LED
D-Bracketをサポートしている場合もLED信号の定義は同じです。以下
の表を参照して、問題を突き止めることができます。
緑
赤
D-LED
D-Bracket
説明
システム電源ON
1
2
3
4
1
3
2
- プロセッサに欠陥があるか正しくインストールされていない場
4
D-LED
合、
はここでハングします
チップセット初期化
メモリ認識テスト
-
オンボードメモリサイズのテスト。メモリモジュールに欠陥があ
るか正しくインストールされていない場合、ここでハングします
BIOS RAM
イメージを
に解凍
キーボードコントローラ初期化
VGA BIOS のテスト
- スクリーンにVGA サインオンメッセージが出力されます
1-12
製品概要
D-LED
D-Bracket
説明
プロセッサ初期化
-
(
プロセッサ情報が出力されます メーカー名、システムバスなど
)
RTC (Real Time Clock)
のテスト
ビデオインターフェイス初期化
- CPU
クロック、オンボードビデオの種類をチェックし、その後ビ
デオアダプタを認識、初期化します
BIOS
のサインを表示
- ロゴ、プロセッサなどの情報を表示します
基本、拡張メモリのテスト
- いろいろなパターンを使い、240K から640K の基本メモリ領域
1MB
と、
以上の拡張メモリ領域をテストします
ISA すべてにリソースを割り当て
ハードドライブコントローラ初期化
- IDE
ドライブとコントローラが初期化されます
フロッピードライブコントローラ初期化
- フロッピードライブとコントローラが初期化されます
起動
- ロウスタックを設定してINT 19h 経由でシステムが起動します
OS
起動
1-13
ハードウェアセットアップ
2
ハードウェアセットアップ
この章ではハードウェアのセットアップ手順についての説明を
します。インストール中は部品の取り扱いには細心に注意を払って手
順に従ってください。部品によっては誤った方向でインストールする
と正常に動作しない場合や部品自体の破損につながる場合がありま
す。
コンピュータ部品を扱う際は、必ず帯電防止バンドをつけてくだ
さい。静電気によって部品が破損する場合があります。
この章では以下のトピックについて説明します。
CPU
2-2
メモリインストール
電源
2-5
2-7
背面パネル
コネクタ
ジャンパ
スロット
2-8
2-12
2-23
2-25
2-1
第二章
CPU
本製品はIntel(R) Pentium(R) 4プロセッサで動作します。本製品は
Socket 478というソケットを使用しているためCPUのインストールが
大変簡単です。CPUの過剰な発熱を防ぐためには必ずヒートシンクと冷
却ファンが必要です。もしヒートシンクと冷却ファンが見つからない場
合は、販売店に連絡するか、別途購入してからコンピュータの電源をオ
ンにしてください。
Open Lever
CPUインストール手順
1. レバーをソケットから横方
向に引っ張ってください。そ
のままレバーを持ち上げるよ
うにしてソケットとの角度が
90度になるまで開きます。
Sliding
Plate
Dot / Cut edge
2. ソケットのピン1とCPUの
白い点か端が欠けている場所
を確認してください。それら
を合わせるようにしてCPUを
ソケットに挿入してください。
Close
Lever
3. レバーを押し下げて元の位
置に戻してください。
CPUが過剰な熱を持つと破損する場合があります。
使用される冷却ファンが正常に動作することを必ず
確認してからCPUの取り付けを行ってください。
WARNING!
2-2
ハードウェアセットアップ
CPU Fanのインストール手順
プロセッサ技術の進歩によりスピードと性能が上がるにつれて温
度管理がますます重要になってきました。熱を拡散するためにCPUの上
にヒートシンクとファンを取り付ける必要があります。以下の手順に
従ってヒートシンクとファンを取り付けてください。
1. マザーボード上にCPUとりテンショ
ンがあることを確認してください。
2. ヒートシンクをリテンションの上に
設置してください。
リテンション
3. ヒートシンクの上にファンを設置し
ます。ファンを下方向に押して4つのク
リップがリテンションの穴にはまるよう
にしてください。
4. 2つのレバーを押してファンを固定し
てください。各レバーはそれぞれ1方向
にしか押し下げられないようになってい
ます。
レバー
2-3
第二章
5. マザーボード上の3ピンのファン電源コネクタにファンに付いているファン電源
ケーブルを接続します。
ファン電源ケーブル
CPUクロックの設定
CPU Clock
=
100MHz
Core/Bus ratio =
14
CPU core speed =
Host Clock x Core/Bus ratio
100MHz x 14
1.4GHz
=
=
オーバークロック
本製品はオーバークロックができる仕様にになってお
ります。しかしオーバークロック中に他のコンポーネ
ントがその設定を許容できるかどうか気をつけてくだ
さい。弊社では製品の規格外で動作させた場合に起こ
る得る製品の損傷やリスクに関して一切の保証をいた
しません。
WARNING!
2-4
ハードウェアセットアップ
メモリインストール
メモリバンク設定
このマザーボードは最大3GBまでのメインメモリをサポートしま
す。3つの168ピンunbuffered SDRAM DIMM (Double In-Line Memory
Module)ソケットを有し64MBから512MBまでのSDRAMをサポートしま
す。
Synchronous DRAMは1990年代後半から一般的に使用されるよ
うになったダイナミックRAMメモリの一種です。SDRAMは標準ダイナ
ミックRAMチップがベースになっていますが、非常に洗練された機能を
もっているために大変速いです。まず第一に、SDRAMチップはCPUクロッ
クと同期できるほど速いので、待ち状態が必要ありません。第二に
SDRAMチップは二つのセルブロックに分かれていて、その間でデータが
インターリーブされるために一つのブロック中のビットがアクセスされ
ている間、もう片方のブロック中のビットはアクセスされる体制を整え
ることができます。これによりSDRAMは2つ目、さらにはそれに続く文
字をはじめの文字の60nsに比べて10nsというレートにまで引き上げる
ことができるのです。
SDRAMはバスが100MHzか133MHzかによって800 MBpsか1 GBps
のデータ転送率になります。
2-5
第二章
メモリインストール手順
DIMMモジュールインストール
以下の組み合わせでメモリモジュールをインストールすることができま
す。
ソ
ケ
ッ
ト
メ
モ
リ
モ
ジ
ュ
ー
ル
総
合
メ
モ
リ
容
量
S o c k e t
( B a n k
S o c k e t
( B a n k
S o c k e t
( B a n k
1
6 4 M B , 1 2 8 M B ,
6 4 M B ~ 1 G B
6 4 M B ~ 1 G B
6 4 M B ~ 1 G B
6 4 M B ~ 3 G B
0
&
&
B a n k 1 )
B a n k 3 )
B a n k 5 )
2 5 6 M B , 5 1 2 M B , 1 G B
6 4 M B , 1 2 8 M B ,
2
2
2 5 6 M B , 5 1 2 M B , 1 G B
6 4 M B , 1 2 8 M B ,
3
4
&
2 5 6 M B , 5 1 2 M B , 1 G B
総
合
シ
ス
テ
ム
メ
モ
リ
容
量
注意: Intel(R) 845チップセットはPC100メモリを正式にサ
ポートしませんので、システム性能と安定性を保つためにはPC133
メモリをインストールすることを推奨します。PC100 DIMMを使用
した際のシステムの安定性に関しては一切保証いたしません。
1. DIMMスロットにはVOLTとDRAMの二つの切りかけがあるの
で向
な
Front View
Rear View
2. Insert the DIMMメモリモジュールを垂直にDIMMスロット
に挿して、押し
DRAM
VOLT
3. 両側のプラスチッククリップが自動的に閉まります。
2-6
ハードウェアセットアップ
電源
本製品はATX電源をサポートします。電源コネクタを差し込む前
に必ずすべてのコンポーネントが正しくインストールされていることを
確認してください。
ATX 20-ピン電源コネクタ: JWR1
このコネクタはATX電源に接続できるようになっています。ATX
電源に接続する際は、電源プラグが必ず正しい方向にピンがきちんと並
んで挿入すようにしてください。その後、電源プラグをコネクタに強く
押し込んでください。この電源コネクタはコネクタをマザーボードに接
続された瞬間に電源が入る、インスタントパワーオン機能をサポートし
ています。
ATX 12V電源コネクタ: JPW1
12V電源コネクタはCPUに電源を供給します。
1
11
JPW1
4
2
3
1
20
10
JWR1
JWR1ピン定義
PIN
SIGNAL
PIN
SIGNAL
JPW1ピン定義
1
2
3
4
5
6
7
8
3.3V
3.3V
GND
5V
GND
5V
GND
PW_OK
5V_SB
12V
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
3.3V
-12V
GND
PS_ON
GND
GND
GND
-5V
PIN
SIGNAL
1
2
3
4
GND
GND
12V
12V
9
10
5V
5V
2-7
第二章
背面パネル
背面パネルには次のようなコネクタがあります。
Mouse
Parallel
Midi/Joystick
Keyboard USB
COM A
COM B
L-out L-in MIC
マウスコネクタ: JKBMS1
このマザーボードはPS/2(R)マウスに接続するための標準PS/2
(R)マウスミニDINコネクタが1つ用意されています。このコネクタに
直接PS/2(R)マウスのケーブルを接続することができます。
ピン定義
PIN
SIGNAL
DESCRIPTION
5
6
1
2
3
4
5
6
Mouse DATA Mouse DATA
NC
GND
VCC
Mouse Clock Mouse clock
NC No connection
No connection
Ground
+5V
3
4
1
2
PS/2マウス(6ピンメス)
2-8
ハードウェアセットアップ
キーボードコネクタ: JKBMS1
このマザーボードはPS/2(R)キーボードに接続するための標準
PS/2(R)キーボードミニDINコネクタが1つ用意されています。このコ
ネクタに直接PS/2(R)キーボードのケーブルを接続することができま
す。
ピン定義
PIN
SIGNAL
DESCRIPTION
1
2
3
4
5
6
Keyboard DATA Keyboard DATA
6
5
NC
GND
VCC
No connection
Ground
+5V
4
3
Keyboard Clock Keyboard clock
NC No connection
2
1
PS/2キーボード(6ピンメス)
USBコネクタ
本製品にはキーボード、マウスなどのUSB機器を接続するための
UHCI(Universal Host Controller Interface) Universal Serial
Bus rootが搭載されています。USB機器を直接このコネクタに接続す
ることができます。
USBポート説明
PIN
SIGNAL
DESCRIPTION
1
5
2
6
3
7
4
8
1
2
3
4
5
6
7
8
VCC
+5V
-Data 0
+Data0
GND
Negative Data Channel 0
Positive Data Channel 0
Ground
VCC
+5V
-Data 1
+Data 1
GND
Negative Data Channel 1
Positive Data Channel 1
Ground
USBポート
2-9
第二章
シリアルポートコネクタ: COM A & COM B
このマザーボードはシリアルポートCOMAおよびCOMBのための9
ピンオスの DINコネクタが2つ用意されています。マウスや他のシリ
アル機器をこのコネクタに接続することができます。
ピン定義
PIN
SIGNAL
DESCRIPTION
1
2
3
4
5
1
2
3
4
5
6
7
8
9
DCD
SIN
Data Carry Detect
Serial In or Receive Data
Serial Out or Transmit Data
DataTerminal Ready)
Ground
DataSetReady
Request To Send
ClearTo Send
SOUT
DTR
GND
DSR
RTS
CTS
RI
6 7 8 9
9ピンオスDINコネクタ
Ring Indicate
ジョイスティック/MIDIコネクタ
このコネクタにジョイスティックやゲームパッドを接続できます。
オーディオポートコネクタ
Line Outにはスピーカまたはヘッドホン接続します。Line In
にはCDプレーヤ、カセットプレーヤなどのオーディオ機器を接続しま
す。Micにはマイクを接続します。
1/8”ステレオオーディオ
コネクタ
Line In MIC
Line Out
注意: CD-ROMに入っているCMI8738オーディオドライバをイン
ストールすると6チャンネルオーディオの詳細が分かります。
2-10
ハードウェアセットアップ
パラレルポートコネクタ: LPT1
このマザーボードはLPT用の25ピン メスのコネクタが1つ用意
されています。パラレルポートは標準プリンタポートでEnhanced Par-
allel Port (EPP)とExtended capabilities Parallel Port (ECP)
をサポートします。コネクタの位置とピンの定義は下図をご覧くださ
い。
13
1
25
14
ピン定義
PIN
1
2
3
4
5
6
7
8
SIGNAL
STROBE
DATA0
DATA1
DATA2
DATA3
DATA4
DATA5
DATA6
DATA7
ACK#
BUSY
PE
SELECT
AUTOFEED#
ERR#
INIT#
SLIN#
GND
DESCRIPTION
Strobe
Data0
Data1
Data2
Data3
Data4
Data5
Data6
Data7
Acknowledge
Busy
Paper End
Select
Automatic Feed
Error
Initialize Printer
Select In
Ground
Ground
Ground
Ground
Ground
Ground
Ground
Ground
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
GND
GND
GND
GND
GND
GND
GND
2-11
第二章
コネクタ
本製品にはFDD、IDE HDD、IDE RAID HDD、ケース、モデム、LAN、
USBポート、赤外線モジュール、CPU/電源/システムファンに接続する
ためのコネクタがあります。
フロッピーディスクコネクタ: FDD1
本製品は360K、720K、1.2M、1.44M及び2.88Mのフロッピーディ
スクドライブに対応しています。
FDD1
IrDA赤外線モジュールコネクタ: J9
このコネクタはIrDA赤外線モジュールを接続することができま
す。この赤外線機能を使用するためにはBIOSの中で設定変更を行う必
要があります。
5
1
J9
Pin Definition
PIN
SIGNAL
1
2
3
4
5
VCC
NC
IRRX
GND
IRTX
2-12
ハードウェアセットアップ
ハードディスクコネクタ: IDE1 & IDE2
本製品に搭載しているIDEコントローラはPIOモード0-4、バス
マスタ、及びUltraDMA33/66/100に対応した32-bitエンハンスドIDE
コントローラです。本製品にはIDE1(プライマリ)、IDE2(セカンダリ)
の2つのHDDコネクタがあり、計4つのHDD又はCD-ROM、120MBフロッ
ピー、その他のIDE/ATAPIデバイスを接続することができます。これら
のコネクタは付属のIDEハードディスクケーブルをサポートしていま
す。
IDE1(プライマリIDE コネクタ)
1台目のHDDは必ずIDE1(プライマリ)に接続します。IDE1には
マスターとスレイブの2つIDE/ATAPIのデバイスを接続すること
ができます。
IDE2(セカンダリIDE コネクタ)
IDE2にもマスターとスレイブの2つIDE/ATAPIのデバイスを接
続することができます。
参考
2つのハードディスクを1つのケーブルに接続する場合は2
台目のHDDの設定をジャンパでスレイブに切り替える必要
があります。詳しくはハードディスクベンダーのジャンパ
設定に関する説明書を参照してください。
2-13
第二章
IDE RAIDコネクタ: IDE3 & IDE4(オプション)
このマザーボードはPIOモード0-4、バスマスタ、Ultra DMA 33/
66/100モードをサポートする2つのIDE RAIDコネクタを使って、低
価格なRAID(Redundant Array of Independent Disks)ソリューショ
ンを提供します。IDE RAIDコネクタはUltra ATA/DMAハードディス
クとRAID技術を使って、高性能なデータセキュリティと耐障害機能を
実現します。コネクタはRAID 0(ストライピング)とRAID 1(ミラーリ
ング)をサポートします。
IDE RAID コネクタ
- 各IDE RAIDコネクタにマスタ、スレーブドライブを接続してくだ
さい。
- 2つのコネクタはハードディスクのみをサポートします。
- IDE RAIDに関する詳細はIDE RAIDマニュアルを参照してくだ
さい。(RAID機能を使用できるハードディスクは2つだけです。)
IDE 4
IDE 3
参考
2つのハードディスクを1つのケーブルに接続する場合は2
台目のHDDの設定をジャンパでスレイブに切り替える必要
があります。詳しくはハードディスクベンダーのジャンパ
設定に関する説明書を参照してください。
2-14
ハードウェアセットアップ
ケースコネクタ: JFP1
ケースの電源スイッチ、リセットスイッチ、キーロック、スピー
カ、パワーLED、HDD LEDを下図の通りにJFP1に接続します。
Reset
Switch
Speaker
Keyboard
Lock
18
9
10
1
HDD
LED
Dual Color
LED
Power
Switch
Power LED
SingleColor
LED
JFP1
パワースイッチ
2-ピン押しボタンスイッチに接続してください。このスイッチはJRMS1
と同じ機能です。
リセットスイッチ
リセットスイッチはシステムの電源を入れたり切ったりするのではな
く、リブートをかけるものです。システムケースのリセットスイッチを
このピンに接続してください。
パワーLED
システムに電源が入っているときは、パワーLEDが点灯します。
スピーカ
ケーススピーカをこのピンに接続します。オンボードブザーを使用する
場合は、
ピン14-15をショート: オンボードブザー有効
ピン14-15をオープン: オンボードブザー無効
HDD LED
HDD LEDはハードディスクの動作を示します。システムケースの HDD
LEDをこのピンに接続してください。
キーロック
キーロックはセキュリティのためにキーボード無効にすることができま
す。キーロックをこのコネクタに接続してください。
2-15
第二章
CD-Inコネクタ: JCD1
CD-ROMオーディオコネクタ用のコネクタです。
外部音声入力コネクタ: JAUX1
DVD拡張カードの入力コネクタ用です。
Modem-Inコネクタ: JPHN1
モデムの内部音声コネクタ用です。
JAUX1
R
GND
L
JCD1
R
GND
L
JPHN1
GND
Phone_In
Mono_Out
2-16
ハードウェアセットアップ
省電力LEDコネクタ: JGL1
JGL1は省電力LEDと接続します。2種類のLEDを使用することが
できます。2ピンLEDをJGL1に接続するとシステムが稼動中はLEDの
色が緑に点灯します。スリープモードの時は緑からオレンジ色に変わり
ます。3-ピンLEDをJGL1に接続するとシステムが稼動中は点灯し、サ
スペンド/スリープモードにはいると点滅します。
1
GND
Suspend LED
PLED1
JGL1
3-ピンLED
2-ピンLED
緑色
緑色
橙色
橙色
1
3
1
3
1-2 単色
1-3 点滅
1-2 2色
2-17
第二章
TOP TECH. III: J2
AGPカードのAGPチップセット温度を測るために使います。J2は
20cmサーミスタを挿入するためのもの2ピンコネクタです。チップセッ
ト温度を監視するチップセットヒートシンクのすぐ近くに設置されてい
ます。この機能を使用するには、BIOSセットアップで「TOP TECH III」
を有効に設定してください。
J2
20CM length
Thermistor
省電力スイッチコネクタ: JGS1
省電力スイッチをJGS1に接続して下さい。スイッチを押すと、シ
ステムはすぐにサスペンドモードに入ります。何かキーを押すとサスペ
ンドモードから普通の状態に戻ります。
JGS1
2-18
ハードウェアセットアップ
Wake On Ringコネクタ: JMDM1
このコネクタはWake On Ring機能のあるモデムカードと接続
します。モデムカードから信号を受信するとシステムが起動します。
MDM_WAKEUP
NC
1
5VSB
NC
GND
JMDM1
Wake On LANコネクタ: JWOL1
このコネクタはWake On LAN機能のあるLANカードと接続しま
す。ローカルエリアネットワークでリモートコントロールでコンピュー
タを起動させることができます。
MP_WAKEUP
GND
5VSB
JWOL1
2-19
第二章
ファン電源コネクタ: CFAN1/SFAN1/PSFAN1
CFAN1(プロセッサファン)、SFAN1(システムファン)、PSFAN1(電
源ファン)は+12Vの冷却ファンをサポートします。3ピンヘッドコネク
タをサポートします。接続するときに注意しなければならないのは、赤
い線はプラスなので+12Vに、黒い線はアースなのでGNDに接続するこ
とです。また、本製品のシステムハードウェアモニタ機能を使用する場
合はファン回転数センサー機能がついたファンを使用する必要がありま
す。
SENSOR
+12V
GND
CFAN1
SENSOR
+12V
GND
PSFAN1
+12V
GND SENSOR
SFAN1
参考
回転数センサー付きのファンは、ファンが1回転する間に2つの
信号を送ります。システムハードウェアモニタはそれを感知し、
ファンの回転数を報告します。また、PC Alertユーティリティ
を使用すると、WINDOWS上でファンの回転数を監視することがで
きます。
2-20
ハードウェアセットアップ
USB前面コネクタ: JUSB1
本製品はUSB機器を接続するための前面USBコネクタを提供しま
す。
2
10
1
9
JUSB1 Pin Definition
Pin
1
Description
Pin
2
Description
NC
VCC
3
USB0-
USB0+
GND
4
GND
5
6
USB1+
USB1-
VCC
7
8
9
GND
10
ケース内侵入スイッチコネクタ: J4
このコネクタは2ピンのケーススイッチに接続してください。
ケースが開いている場合は、スイッチはショートになります。システム
はこの状態を記録して画面に警告メッセージを表示します。この警告を
クリアするにはBIOS設定画面に入って記録を消去する必要があります。
J4
2-21
第二章
D-BracketTM Connector: J8
このマザーボードにはD-Bracketを接続するためのJ8という
ジャンパが用意されています。D-BracketはD-LEDと同じく、4つのLED
によるPOSTのデバッギングツールです。4つのLEDによる16通りの信
号の組み合わせの意味に関しては第一章の「D-LED& D-Bracket」を参
照してください。
2
1
10
9
J8
J8に接続
JUSB1に接続
D-Bracket™
2-22
ハードウェアセットアップ
ジャンパ
本製品は以下のジャンパによってコンピュータの機能を設定する
ことができます。このセクションではジャンパを使用してマザーボード
の機能を変更する方法を説明します。
クリアCMOSジャンパ: JBAT1
本製品は電池によって、マザーボードの設定を CMOS RAMで保
存しています。JBAT1の1-2ピンがショートしている時、CMOSデータを
キープしています。マザーボードのCMOSの内容をクリアするためには
電源が入っていないときに2-3ピンをショートさせます。
1
JBAT1
1
1
3
3
データクリア
キープデータ
システム起動時の CMOS のクリアは絶対止めて
下さい。マザーボードの破損や火災などに及ぶ
危険があります。必ず電源コードを抜いて下さ
い。
WARNING!
2-23
第二章
BIOSフラッシュジャンパ: J6
このジャンパによってBIOSのブートブロック領域をロックした
りアンロックしたりすることができます。アンロックされている場合
は、BIOSブートブロック領域を更新することができます。ロックされて
いる場合は、BIOSブートブロック領域は更新できません。
J6
ショート
オープン
(デフォルト)
2-24
ハードウェアセットアップ
スロット
本製品には6つの32ビットマスタPCIバススロット、1つのAGP
スロット、1つのCNRスロットがあります。
AGP Slot
PCI Slots
CNR Slot
AGP(Accelerated Graphics Port)スロット
AGPスロットはAGPグラフィックカードだけを挿すことができま
す。AGPとは3Dグラフィックの処理能力の需要のために開発されたイン
ターフェイス規格です。グラフィックコントローラが66MHz、32ビット
チャンネルを利用してメインメモリに直接アクセスすることができ3種
類の処理レベルを実現します: 1x (266Mbps)、2x (533Mbps)、4x
(1.07Gbps)。
PCIスロット
本製品には6つのPCIスロットがあり、それぞれにPCI拡張カー
ドをインストールすることができます。拡張カードを挿したり抜いたり
する際は必ず電源を抜いて作業を行ってください。また必ず拡張カード
付属のマニュアルをよく読んでジャンパ、スイッチ、BIOS設定などの必
要なハードウェア、ソフトウェアの変更を行ってください。
CNR(Communication Network Riser)スロット
CNRスロットにはCNR拡張カードを挿すことができます。CNRス
ロットはATX製品のために特別に設計されたネットワーク、オーディ
オ、モデムライザーカードです。主な処理はソフトウェアを通して行わ
れ、マザーボードのチップセットによって制御されます。
2-25
第二章
PCI割り込み要求ルーティング
IRQ(interrupt request line)とはデバイスがマイクロプロセッ
サに割り込みシグナルを送るハードウェアの線のことです。PCIおよび
PCI H/W AudioのIRQピンは通常PCIバスINT A#からINT F#ピンに
下表のように接続されています。
Order 1
INTA#
INTB#
INTC#
INTD#
INTB#
INTA#
INTF#
Order 2
INTB#
INTC#
INTD#
INTA#
INTC#
INTB#
Order 3
INTC#
INTD#
INTA#
INTB#
INTD#
INTC#
Order 4
INTD#
INTA#
INTB#
INTC#
INTA#
INTD#
PCI Slot 1
PCI Slot 2
PCI Slot 3
PCI Slot 4
PCI Slot 5
PCI Slot 6
PCIH/WAudio
2-26
AWARD(R) BIOS Setup
Chapter 3. AWARD® BIOS Setup
3
AWARD(R) BIOS Setup
Award BIOS ROMにはユーザーが基本的なシステム設定を変更で
きるようにセットアップメニューが用意されています。この情報はCMOS
RAMによって保存されるので、電源が切断された後でも、設定情報が消
えるということはありません。
第三章ではBIOSセットアッププログラムの概要について説明し
ます。本章は以下の項目を含みます。
BIOS設定画面の起動
3-2
コントロールキー
3-2
ヘルプ
3-3
メインメニュー
3-4
Standard CMOS Features
Advanced BIOS Features
Advanced Chipset Features
Integrated Peripherals
Power Management Setup
PNP/PCI Configurations
PC Health Status
Frequency/Voltage Control
Load High Performance Defaults
Load BIOS Setup Defaults
Set Supervisor/User Password
Save & Exit Setup
3-6
3-8
3-12
3-14
3-18
3-22
3-24
3-25
3-27
3-28
3-29
3-31
3-32
Exit Without Saving
3-1
第三章
BIOS設定画面の起動
コンピュータを起動するとシステムはPOST(Power On Self Test)
過程に入ります。下記のメッセージが画面に表示されている間に<DEL>
キーまたは<Ctrl>、<Alt>、<Esc>キーを押すと設定画面に入ることが
できます。
TOENTERSETUPBEFOREBOOT,PRESS<CTRL-ALT-ESC>
OR<DEL>KEY
セットアップに入ろうとしたが間に合わずに上の表示が消えてし
まった場合は電源を一度切って入れ直すか、リセットスイッチを押し直
すかまたは、<Ctrl>と<Alt>と<Delete>キーを同時に押すことによっ
て再起動して下さい。
コントロールキー
<• >
<¯ >
前項目に移動
次項目に移動
<¬ >
左項目に移動
<®>
<Enter>
右項目に移動
項目を選択
<Esc>
メニューにジャンプ、またはサブメニューからメイ
ンメニューに移動
<+/PU>
<-/PD>
<F1>
数字を増加、または設定を変更
数字を減少、または設定を変更
ヘルプ、「 Status Page Setup Menu」と「 Option Page
Setup Menu」専用
<F5>
<F6>
以前のCMOS データを再読み込み
「Option Page Setup Menu」専用
デフォルトテーブルよりデフォルト CMOS データ
を読み込み、「 Option Page Setup Menu」専用
Optimized デフォルトの読み込み
すべてのCMOS データを保存してBIOS 画面を終了
<F7>
<F10>
3-2
AWARD(R) BIOS Setup
ヘルプ
BIOS設定に入るとまず表示されるのがこのメインメニューです。
メインメニュー
メインメニュにはBIOSが提供する設定項目が各カテゴリー別に表示さ
れます。方向キー(↑↓)を使って項目を選択してください。ハイライト
された設定項目の説明がスクリーンの下にオンラインで表示されます。
サブメニュー
右図のように右矢印がある項目の左に表示
されている場合は、この項目の下にさらに
追加オプションを含むサブメニューがある
8IDE Primary Master
8IDE Primary Slave
8IDE Secondary Master
8IDE Secondary Slave
ことを意味します。サブメニューに入るに
は項目をハイライトして<Enter>を押して
ください。これでサブメニューの項目を方
向キー(↑↓)を使用して選択、変更するこ
とができます。メインメニューに戻るには
<Esc>を押してください。
General Help <F1>
<F1> を押すと使用すべきキーやハイライトされた項目の選択肢の解説
がポップアップウィンドウで開きます。ヘルプウィンドウを閉じるに
は、<F1>か<Esc>を押してください。
3-3
第三章
メインメニュー
Award BIOS CMOSセットアップユーティリティに入ると、メインメ
ニュー(下図)がスクリーンに表示されます。メインメニューでは、設
定項目が11個、終了項目が2個あります。方向キーを使って項目を選
択し、<Enter>を押してサブメニューに入ります。
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
Standard CMOS Features
Advanced BIOS Features
Advanced Chipset Features
Integrated Peripherals
Power Management Setup
PnP/PCI Configurations
PC Health Status
Frequency/Voltage Control
Load High Performance Defaults
Load BIOS Setup Defaults
Set Supervisor Password
Set User Password
Save & Exit Setup
Exit Without Saving
Esc : Quit F9: Menu in BIOS
F10 : Save & Exit Setup
• ¯ ® ¬
: Select Item
Time, Date, Hard Disk Type...
Standard CMOS Features
システムの基本的な設定をします。
Advanced BIOS Features
システムの特別機能の設定を行います。
Advanced Chipset Features
チップセットに関する設定をしてシステムの性能を最適化します。
Integrated Peripherals
IDE、シリアル、パラレルなどの各I/Oポートの設定をします。
3-4
AWARD(R) BIOS Setup
Power Management Setup
電源管理に関する設定を行います。
PnP/PCI Configuration
PCIバスなどの拡張スロットに関する設定をします。
PC Health Status
システムの温度、ファン回転速度などが表示されます。
Frequency/Voltage Control
周波数、電圧などの設定をします。
Load High Performance Defaults
システム動作に最適で高性能なデフォルト設定をロードします。
Load BIOS Setup Defaults
システム動作のための最も安全なデフォルト設定をロードします。
Supervisor/User Password
UserおよびSupervisorパスワードを設定します。
Save & Exit Setup
変更したCMOS設定値を保存してセットアップを終了します。
Exit Without Saving
変更したCMOS設定値を保存せずにセットアップを終了します。
3-5
第三章
Standard CMOS Features
Standard CMOS Setupメニューには10個の項目があります。それぞ
れの項目に複数の選択肢があります。方向キーを使って項目をハイラ
イトしてから、<PgUp>と<PgDn>キーを使って適切な値を選択してく
ださい。
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
Standard CMOS Features
Date(mm:dd:yy):
Time(hh:mm:ss):
Mon, Jun 4, 2001
00:00:00
Item Help
IDE Primary Master
IDE Primary Slave
IDE Secondary Master
IDE Secondary Slave
Menu Level
>
Drive A
Drive B
[1.44M, 3.5in.]
[None]
Video
[EGA/VGA]
Halt On
[All, But Keyboard]
Base Memory
640K
Extended Memory
Total Memory
65472K
1024K
• ¯ ® ¬ Move Enter:Select +/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F5:Previous Values F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
Date
<曜日><月> <日> <年>の書式です。
曜日 日曜日から土曜日までの曜日です。自動的に設定さ
れます。
月
日
年
1月から12月までの月を設定します。
1から31までの日を設定します。
年を設定します。
Time
<時> <分> <秒>の書式です。
IDE Primary/Secondary Master/Slave
PgUp/<+>、PgDn/<->を使ってManual、None、Autoを選択してくださ
い。お使いのハードドライブの仕様とドライブテーブルの仕様は一致し
なければなりません。この項目に誤った情報を入力するとハードディス
3-6
AWARD(R) BIOS Setup
クは正常に動作しません。もしお使いのハードディスクがリストに載っ
ていない場合はハードドライブのマニュアルを参照して手動で仕様を入
力してください。これらの情報はハードディスクメーカーもしくはシス
テムメーカーによって提供されています。HDDコントローラインター
フェイスがSCSIやCDROMの場合は、「None」を選択してください。
Access Mode
Capacity
Cylinder
Head
HDDのアクセスモード
HDDのフォーマットサイズ
HDDのシリンダ数
HDDのヘッド数
Precomp
Landing Zone
Sector
書き込み補修シリンダ番号
HDDヘッド退避シリンダ位置
HDDのセクタ数
Drive A/B
フロッピードライブの種類を設定します。選択肢はNone, 360K, 5.25
in., 1.2M, 5.25 in., 720K, 3.5 in., 1.44M, 3.5 in., 2.88M,
3.5 in.です。Floppy Drive Aのデフォルト値は1.44M, 3.5 inで、
Floppy Drive BはNoneです。
Video
システムの主画面用のビデオアダプタの種類を設定します。選択肢は
EGA/VGA、CGA 40、CGA 80、Monoです。デフォルトはEGA/VGAです。
Halt On
起動時にエラーが発生した場合にシステムが止まるかどうかを設定しま
す。選択肢は
All Errors
No Errors
All, But Keyboard
エラーが発生するとシステムが止まります。
エラーが発生してもシステムは止まりません。
キーボードエラーではシステムは止まりませ
ん。
All, But Diskette
ディスクエラーではシステムは止まりませ
ん。
All, But Disk/Key
ディスクエラー、キーボードエラーではシス
テムは止まりません。
3-7
第三章
Advanced BIOS Features
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
Advanced BIOS Features
Anti-Virus Protection
CPU L1 & L2 Cache
Quick Boot
Promise & SCSI Boot Order
1st Boot Device
2nd Boot Device
3rd Boot Device
Boot Other Device
Swap Floppy
Seek Floppy
[Disabled]
[Enabled]
[Disabled]
[Promise,SCSI]
[Floppy]
[HDD-0]
[LS120]
[Enabled]
[Disabled]
[Disabled]
[On]
Item Help
Menu Level
>
Boot Up Num-Lock LED
Gate A20 Option
[Fast]
Typematic Rate Setting
x Typematic Rate (Chars/Sec)
x Typematic Delay (Msec)
Security Option
[Disabled]
6
250
[Setup]
[Enabled]
[1.1]
APIC Mode
MPS Version Control For OS
Boot OS/2 for DRAM > 64MB
Hard Disk S.M.A.R.T.
[No]
[Disabled]
• ¯ ® ¬ Move Enter:Select +/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F5:Previous Values F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
Anti-Virus Protection
システムが起動する間及び起動後にブートHDDのブートセクタやパー
ティションテーブルに何か書き込もうとすると、システムが停止してエ
ラーメッセージが表示します。選択肢は: Disabled (デフォルト)と
Enabledです。
CPU L1 & L2 Cache
ここではCPUの内部(L1)と外部(L2)キャッシュを有効/無効に設定しま
す。選択肢は、Enabled (デフォルト)とDisabledです。
Quick Boot
この設定は、起動後のPower On Self Test(POST)をスピードアップ
させます。有効の場合、BIOSはPOST中にいくつかのメモリチェックを
行いません。選択肢はEnabledとDisabled (デフォルト)です。
Promise & SCSI Boot Order
この設定はオンボードIDE RAIDデバイスと外部SCSIデバイスの起動
順序を決定します。SCSIデバイスが接続されていない場合は、システム
3-8
AWARD(R) BIOS Setup
は自動的にオンボードIDE RAIDデバイスを起動します。選択肢は、
Promise, SCSIとSCSI, Promiseです。
1st/2nd/3rd Boot Device
BIOSはここで指定された順番でドライブからOSを起動しようとします。
選択肢は
Floppy
LS120
HDD-0
SCSI
CDROM
HDD-1
HDD-2
HDD-3
ZIP100
LAN
フロッピードライブから起動します。
LS-120ドライブから起動します。
第1HDDから起動します。
SCSIデバイスから起動します。
CD-ROMから起動します。
第2HDDから起動します。
第3HDDから起動します。
第4HDDから起動します。
ATAPI ZIPドライブから起動します。
ネットワークドライブから起動します。
Disabled この順番を無効にします。
Boot Other Device
Enabledに設定すると上記の「1st/2nd/3rd boot device」で指定さ
れたデバイスから起動できない場合に他のデバイスから起動を試みるか
どうかを設定します。
Swap Floppy
A、Bドライブを B、Aのようにドライブ割当の交換を行うかどうか設
定します。デフォルトはDisabledです。
Seek Floppy
Enabledに設定するとフロッピードライブAをBIOSがシークします。
選択肢はDisabled(デフォルト)とEnabledです。
Boot Up Num-Lock LED
システムが起動した時のNum Lockの状態を設定します。Onに設定する
とシステムが起動した時にNum Lockキーがオンになります。Offに設
定すると数字キーを方向キーとして使用できます。選択肢はOn(デフォ
ルト)とOffです。
3-9
第三章
Gate A20 Option
ここではGate A20の状態設定します。A20とは拡張メモリの初めの
64KBのことです。デフォルト値の「Fast」が選択されているとGate A20
はPort92またはチップセット特有の方法によってコントロールされよ
り高いシステム性能が実現できます。「Normal」が選択されるとA20は
キーボードコントローラまたはチップセットハードウェアによってコン
トロールされます。
Typematic Rate Setting
キーボードの「Typematic Rate」と「Typematic Delay」を含むリピー
ト入力処理を有効/無効にするかどうかを設定します。
Typematic Rate (Chars/Sec)
キーボードのリピート入力処理を1秒間に何文字を行うかを設定しま
す。選択肢は6、8、10、12、15、20、24、30です。
Typematic Delay (Msec)
何秒間1つのキーを押し続けた場合にリピート入力処理が実行されるか
を設定します。選択肢は250、500、750、1000です。
Security Option
ここではシステム及びBIOS設定からユーザーのアクセスを制限しま
す。
オプション
説明
Setup 正しいパスワードが入力されないと、システムは起動
(デフォルト) しますが、BIOS設定面には入れません。
正しいパスワードが入力されないと、システムは起動
せず、BIOS設定画面にも入れません。
System
APIC Mode
ここではAPIC (Advanced Programmable Interrupt Controller)を
有効/無効に設定します。PC2001デザインガイドに準拠するために、シ
ステムはAPICモードで動作することができます。APICモードを有効に
するとシステムにあるIRQリソースを拡張することができます。選択肢
はEnabledとDisabledです。
3-10
AWARD(R) BIOS Setup
MPS Version Control For OS
ここではOSに対してどのMPS(Multi-Processor Specification)バー
ジョンを使うかを選択することができます。MPSはPCベンダーが2個以
上のCPUを使ったIntelアーキテクチャシステムを設計する時に使う規
格です。Novell IntranetWare 4.1やMicrosoft Windows Server
NT 4.0などの比較的新しいサーバーOSはMPS1.4をサポートします。
どのバージョンを使用するかはOSベンダーにお問い合わせください。
選択肢は1.4と1.1です。
Boot OS/2 For DRAM > 64MB
64MB以上の環境でOS/2(R)を使用できるようにします。設定は、Non-
OS/2(デフォルト)とOS/2(R)です。OS/2(R)を使用し64MB以上のメモ
リを使用している場合はOS/2に設定してください。
HDD S.M.A.R.T. Capability
ここではHDDのS.M.A.R.T(Self-Monitoring Analysis and Reporting
Technology)機能を有効/無効に設定します。S.M.A.R.Tとはハード
ディスクの状態を監視してハードディスクの故障を予測するユーティリ
ティです。これによりハードディスクが故障する前に保存されている
データをどこか別の場所に移動することができます。デフォルトは無効
です。
3-11
第三章
Advanced Chipset Features
Advanced Chipset Features Setupではチップセットレジスタの値
を変更します。これらのレジスタはコンピュータのシステムオプショ
ンのほとんどを制御します。
メインメニューで「Advanced Chipset Features」を選択すると次の
画面が出ます。
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
Advanced Chipset Features
Configure DRAM Timing
CAS# Latency
[By SPD]
[3]
Item Help
Precharge Delay
[6]
RAS# to CAS# Delay
RAS# Precharge
DRAM Data Integrity Mode
Memory Hole At 15M-16M
Delayed Transaction
AGP Aperture Size (MB)
[3]
[3]
[Non-ECC]
[Disabled]
[Enabled]
[64]
Menu Level
>
• ¯ ® ¬ Move Enter:Select +/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F5:Previous Values F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
注意: チップセットに関して専門的知識がない場合は、設定を
変更しないでください。
Configure DRAM Timing
DRAMタイミングがDRAMモジュールのSPD (Serial Presence Detect)
EPROMの内容を読んで設定されるかを決定します。「By SPD」を選択す
るとSDRAM Cycle LengthとBank InterleaveはSPDの設定によって
BIOSが自動的に決定します。
CAS# Latency
CASが有効になってからバースト転送が始まるまでのクロック数の設定
をします。選択肢は1.5、2、2.5、3です。
Precharge Delay
ここではDRAMがアクティブな状態からプリチャージするのに許された
クロックサイクル数を設定します。選択肢は7、6、5です。
3-12
AWARD(R) BIOS Setup
RAS# to CAS# Delay
ここではRASが有効になってからCASが有効になるまでのクロック数を
設定します。Fastは高い性能を、Slowは安定した性能を引き出します。
この選択肢は2と3です。
RAS# Precharge
プリチャージとはセンスアップに退避した行データを再びメモリアレイ
に書き戻す処理のことです。プリチャージ時間もメモリモジュールごと
に固有のため、適切な設定を行う必要があります。SDRAMの種類に応じ
て設定してください。選択肢は2か3です。
DRAM Data Integrity Mode
SDRAMの種類に応じてECC (Error-Checking & Correcting Code)か
Non-ECCを選択してください。
Memory Hole At 15M-16M
ISAカードに15-16MBのメモリ領域を確保してパフォーマンスの向上を
図る設定をします。この機能を有効にするとシステムは15MB以上のメ
モリを搭載していても15MBもしくはそれ以上のメモリ領域の使用がで
きなくなります。通常は無効で使用します。
Delayed Transaction
チップセットには、遅延処理サイクルをサポートするために、32-bit
書き込みバファーが埋め込まれています。PCI 2.1の仕様に準拠するた
めには、有効に設定してください。
AGP Aperture Size (MB)
AGP(Accelerated Graphics Port)アパチャーの大きさを選択します。
アパチャーとはグラフィックメモリ専用に割り当てられる、PCIメモリ
のアドレス領域です。このアパチャー領域にヒットしたホストサイクル
は、変換されずにAGPに転送されます。選択肢は4MB、8MB、16MB、32MB、
64MB、128MB、256MBです。
3-13
第三章
Integrated Peripherals
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
Integrated Peripherals
On-Chip Primary PCI IDE
On-Chip Secondary PCI IDE
IDE Primary Master PIO
IDE Primary Slave PIO
IDE Secondary Master PIO
IDE Secondary Slave PIO
IDE Primary Master UDMA
IDE Primary Slave UDMA
IDE Secondary Master UDMA
IDE Secondary Slave UDMA
USB Controller
[Enabled]
[Enabled]
[Auto]
[Auto]
[Auto]
[Auto]
[Auto]
[Auto]
[Auto]
Item Help
Menu Level
>
[Auto]
[Enabled]
[Disabled]
[AGP]
USB Keyboard Support
Init Display First
AC’97 Audio
[Auto]
AC’97 Modem
[Auto]
Onboard Sound Chip
IDE RAID Controller
IDE HDD Block Mode
Floppy Controller
Serial Port A
Serial Port B
Serial Port B Mode
RxD, TxD Active
[Enabled]
[Enabled]
[Enabled]
[Enabled]
[3F8/IRQ4]
[2F8/IRQ3]
[Normal]
[Hi,Lo]
[Enabled]
[Half]
IR Transmission Delay
IR Duplex Mode
IR Pin Select
Parallel Port
Parallel Port Mode
EPP Version
[IR-Rx2Tx2]
[378/IRQ7]
[ECP]
[1.7]
ECP Mode Use DMA
[3]
Onboard Game Port
Onboard Midi Port
Midi IRQ Select
[201]
[330]
[10]
• ¯ ® ¬ Move Enter:Select +/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F5:Previous Values F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
On-Chip Primary/Secondary PCI IDE
本製品には2つのIDEチャンネルがオンボードされています。それぞれ
有効/無効に設定できます。
IDE Primary/Secondary Master/Slave PIO
ここではオンボードされているIDEポートのPIO(Programmed Input/
Output)モード(0-4)の設定をします。Autoに設定するとシステムが各
3-14
AWARD(R) BIOS Setup
デバイスに最適な設定を自動的に判別します。選択肢はAuto、Mode 0、
Mode 1、Mode 2、Mode 3、Mode 4です。
IDE Primary/Secondary Master/Slave UDMA
Ultra DMA/33は使用するIDEハードドライブおよびOSがDMAをサポー
トしている場合のみ有効な機能です。もしHDD、OSともにUltra DMA/
33、Ultra D MA/66、Ultra DMA/100をサポートしている場合は、Auto
を選択してBIOSのサポートを有効にしてください。
USB Controller
USB周辺機器を使用する場合は有効に設定してください。
USB Keyboard Support
有効に設定すると、USBキーボードをサポートしないOSであっても、
BIOSがUSBキーボードのドライバ用意しPS/2キーボードと同じように
扱うことが可能になります。
Init Display First
PCIとAGP両方インストールされている場合、どちらを先に出力するか
を設定します。選択肢はPCI Slot、AGP(デフォルト)です。
AC’97 Audio
Autoに設定するとオーディオデバイスを検出します。デバイスがある場
合はオンボードAC’97(Audio Codec ‘97)コントローラを有効に、な
い場合は無効に設定されます。他のサウンドカードを使用する場合は無
効に設定します。選択肢はAuto(デフォルト)とDisabledです。
AC’97 Modem
Autoに設定するとモデムを検出します。使用されている場合はオンボー
ドMC’97(Modem Codec ’97)コントローラは有効に、使用されてい
ない場合は無効に設定されます。他のモデムカードを使用する場合は無
効に設定します。選択肢はAuto(デフォルト)とDisabledです。
Onboard Sound Chip
オンボードサウンドチップ有効/無効に設定します。選択肢はEnabled
とDisabledです。
3-15
第三章
IDE RAID Controller
オンボードIDE RAIDコントローラを有効/無効に設定します。選択肢
はEnabledとDisabledです。
IDE HDD Block Mode
ブロックモードとはブロック転送、または複数コマンド、または複数セ
クタ読み書きとも呼ばれています。使用するIDEハードドライブがブ
ロックモードをサポートする場合は(現在流通しているHDDの多くはサ
ポートしています)、有効に設定してください。選択肢はEnabledと
Disabledです。
Floppy Controller
オンボードフロッピーコントローラを有効/無効に設定します。FDD を
使用する場合は有効に、使用しない場合は無効に設定してください。選
択肢はEnabledとDisabledです。
Serial Port A/B
各シリアルポートのI/OポートアドレスとIRQ番号を指定します。Auto
に設定するとBIOSは自動的に正しいベースI/Oポートアドレスを判断
します。選択肢はDisabled, 3F8/IRQ4, 2F8/IRQ3, 3E8/IRQ4, 2E8/
IRQ3, Autoです。
Serial Port B Mode
シリアルポート「COM B」の動作モードを設定します。選択肢は、
Normal:
IrDA :
ASKIR:
RS-232Cシリアルポート
IrDA互換シリアル赤外線ポート
Amplitude Shift Keyed赤外線ポート
RxD, TxD Active
この設定は使用している赤外線機器の送受信速度をコントロールしま
す。選択肢は、Hi/Hi、Hi/Lo、Lo/Hi、Lo/Loです。
IR Transmission Delay
赤外線伝達遅延機能(IR transmission delay feature)を有効/無効
に設定します。選択肢はEnabled(デフォルト)とDisabledです。
IR Duplex Mode
IR(赤外線)コネクタに接続されたIR(赤外線)デバイスのduplex値を設
定します。Full-Duplexモードは同時に両方向の伝達を可能にします。
Half-Duplexモードは同時には一方向のみの伝達しか許可しません。選
択肢はHalf(デフォルト)とFullです。
3-16
AWARD(R) BIOS Setup
IR Pin Select
赤外線周辺装置の説明書を参照の上正しいTxD、RxD信号を選択してく
ださい。選択肢は、RxD2/TxD2、IR-Rx2Tx2です。
Parallel Port
オンボードパラレルポートのI/OポートアドレスとIRQを設定します。
選択肢は378/IRQ7, 278/IRQ5, 3BC/IRQ7, Disabledです。デフォル
トは378/IRQ7です。
Parallel Port Mode
SPP : Standard Parallel Port
EPP : Enhanced Parallel Port
ECP : Extended Capability Port
ECP + EPP: Extended Capability Port + Enhanced Parallel Port
オンボードパラレルポートを標準パラレルポートとしてのみ使用する場
合は、「SPP」を選択してください。同時にEPPモードとしても使用する
場合は「EPP」を選択してください。「ECP」を選択すると、ECPモード
でのみ動作します。「ECP+EPP」を選択することによって、ECPとEPPを
同時にサポートできます。
EPP Mode Select
オンボードパラレルポートはEPP仕様互換なので、EPPを選択すると
「EPP Mode Select」というメッセージが表示されます。ここで、EPP
1.7 仕様かEPP 1.9仕様かを選択できます。
ECP Mode Use DMA
ECPモードはDMAチャンネルを使用しなければならないので、ECP機能
を選択すると「ECP Mode Use DMA」というメッセージが出ます。ここ
で、DMAチャンネル3か1を選択できます。
Onboard Game Port
オンボードゲームポートを無効にするかアドレスを設定します。
Onboard Midi Port
オンボードMIDIポートを無効にするかアドレスを設定します。
Midi IRQ Select
使用するMIDIポートのアドレスを選択します。
3-17
第三章
Power Management Setup
The Power Management Setupでは、システムの使用状況に応じた省
電力設定を行います。
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
Power Management Setup
IPCA Function
[Enabled]
[S1/POS]
[User Define]
[3]
ACPI Standby State
Power Management/APM
Modem Use IRQ
Item Help
Suspend Time Out
Power Button Function
Wake Up On PME
Wake Up On Ring
Wake Up On LAN
USB Wakeup From S3
CPU THRM-Throttling
Resume By RTC Alarm
x Date(of Month) Alarm
x Date(hh:mm:ss) Alarm
POWER ON Function
KB Power On Password
Hot Key Power ON
Power Again
[Disabled]
[Power Off]
[Disabled]
[Enabled]
[Enabled]
[Disabled]
[50.0%]
[Disabled]
0
0 : 0 : 0
[Button Only]
[Enter]
Menu Level
>
[Ctrl-F1]
[Power Off]
[Single]
Sleep State LED
**Reload Global Timer Events**
Primary Master IDE
Primary Slave IDE
Secondary Master IDE
Secondary Slave IDE
FDC/LPT/COM Ports
[Disabled]
[Disabled]
[Disabled]
[Disabled]
[Disabled]
• ¯ ® ¬ Move Enter:Select +/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F5:Previous Values F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
IPCA Function
ACPI (Advanced Configuration and Power Management Interface)
機能を有効/無効に設定します。お使いのOSがACPIに対応している場
合(例えば、Windows 98SE/2000/ME)は、有効に設定してください。選
択肢はEnabledかDisabledです。デフォルトはEnabledです。
ACPI Standby State
ACPI機能の省電力モードを設定します。選択肢は、
S1 (POS) S1スリープモードは低電力状態です。すべてのシス
テム情報(CPUまたはチップセット)が保存されます。
S3 (STR) S3スリープモードはメインメモリやウェイク可能な
デバイスにのみ電力が供給されるだけで、電力が切
3-18
AWARD(R) BIOS Setup
断された状態と穂とのど変わりません。システム情
報はメインメモリに格納されます。ウェイクアップ
イベントが起こるとそのメモリに格納された情報か
らシステムを元の状態に復元します。
Power Management/APM
サスペンドモードとHDDパワーダウンモードに関する省電力機能の種類
を設定します。省電力には以下の3つの選択肢があります。
Min. Power Saving
Max. Power Saving
User Defined
最小限の省電力設定。サスペンド
モード=1時間、HDDパワーダウン=15分
最大限の省電力設定。サスペンド
モード=1分、HDDパワーダウン=1分
各モードを手動で設定できます。
Modem Use IRQ
モデムに割り当てられたIRQラインを設定します。選択されたIRQの活
動は常にシステムをウェイクアップさせます。選択肢は3, 4, 5, 7,
9, 10, 11, NAです。
Suspend Time Out
ここで指定された時間の間にシステム活動が確認されない場合は、CPU
以外のすべてのデバイスの動作が停止します。選択肢はDisabled, 1
Min, 2 Min, 4 Min, 8 Min, 12 Min, 20 Min, 30 Min, 40 Min, 1
Hourです。
Power Button Function
電源ボタンの機能を設定します。Power Offに設定されていると電源ボ
タンは通常の電源切断ボタンとして機能します。Suspendに設定されて
いる場合は電源ボタンを押すとコンピュータはサスペンド/スリープ
モードに入ります。しかしボタンを4秒以上押し続けるとコンピュータ
の電源は切断されます。選択肢はPower OffとSuspendです。
Wake Up On PME, Wake Up On Ring, Wake Up On LAN, USB
Wakeup From S3
特定のハードウェア周辺機器やコンポーネントの活動または入力信号が
確認された場合、システムがウェイクアップするかどうかを設定しま
3-19
第三章
す。
注意: 「Wake Up On Ring」と「Wake Up On LAN」機能を使うに
はパワーオン機能をサポートしたモデム/LANカードをインストー
ルする必要があります。
CPU THRM-Throttling
システムがサスペンドモードに入ったときにCPUに供給されるクロック
を通常のクロックに対する比率で設定します。設定値幅は12.5%から
87.5%までの12.5%刻みです。デフォルトは50.0%です。
Resume by RTC Alarm
ここではあらかじめ設定された日時にコンピュータを起動させる機能を
有効/無効に設定することができます。
Date (of Month) Alarm
システムが起動する日を設定します。選択肢は0から31です。
Time (hh:mm:ss) Alarm
システムが起動する時間を設定します。書式は<時間><分><秒>です。
POWER ON Function
PS/2マウスかキーボードのどの部分がシステムの電源を入れられるかを
コントロールします。選択肢は、Password, Hot KEY, Mouse Left,
Mouse Right, BUTTON ONLY, Keyboard 98です。
KB Power ON Password
「POWER ON Function」がPasswordに設定されていると、ここでPS/
2キーボードに入力するパスワードを設定できます。
Hot Key Power ON
「POWER ON Function」がHot Keyに設定されているとホットキーの組
み合わせを設定できます。選択肢は、Ctrl-F1からCtrl-F12までです。
Power Again
予期せぬ電源切断の後のシステムの挙動を設定します。選択肢は、Power
Off, Power On, Last Stateです。
3-20
AWARD(R) BIOS Setup
Sleep State LED
ここではシステムの省電力モードを電源LEDを使ってどのように表示す
るかを設定します。
Single
Dual
Blinking
電源LEDは同じ色のままです。
電源LEDは省電力モードになると色が変わります。
電源LEDは省電力モードになると点滅します。
Reload Global Timer Events: Primary Master/Slave IDE,
Secondary Master/Slave IDE, FDC/LPT/COM Ports
省電力モードに移行するアイドル時間のタイマーをリロードするイベン
トを設定します。Enableの時に割り込みイベントがあると、システム
はサスペンドから復帰します。Disableの時にシステムはその割り込み
イベントを監視しません。
3-21
第三章
PNP/PCI Configurations
ここではPCIバスシステムの設定を行います。PCI(Personal Com-
puter Interconnect)バスシステムはシステムのI/Oデバイスを制御
する上で必要不可欠なシステムです。以下、このセクションで行う設
定は、技術的な知識と経験があるユーザーが行うべきものです。
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
PnP/PCI Configurations
PNP OS Installed
[No]
Reset Configuration Data
[Disabled]
Item Help
Resources Controlled By
x IRQ Resources
x DMA Resources
[Auto<ESCD>]
Press Enter
Press Enter
Menu Level
>
PCI/VGA Palette Snoop
[Disabled]
• ¯ ® ¬ Move Enter:Select +/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F5:Previous Values F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
PNP OS Installed
YESに設定するとBIOSは起動時に使用されるPnPカード(VGA、IDE、
SCSI)を初期化します。残りのPnPカード類はWindows 95や98等の
PnP対応OSが初期化します。Noに設定するとPCIスロットの割り込み
設定はBIOSで設定されます。OSがPnP対応できない場合は、必ずNo
に設定してください。
Reset Configuration Data
通常、この項目は無効に設定してください。システムに何か新しい拡張
カードなどをインストールしてその結果システムの再設定により競合が
生じOSが起動できない場合には、有効に設定してESCD(Extended Sys-
tem Configuration Data)をリセットしてください。
3-22
AWARD(R) BIOS Setup
Resource Controlled By
BIOSの自動リソース検出機能の設定です。Autoにすると、BIOSはシス
テムのリソースを検知して、各デバイスに関連するIRQとDMAを自動的
に割り当てます。Manual(デフォルト)にすると、ユーザーが自分で任意
のIRQを割り当てることができます。IRQ、DMA、I/Oポートに競合がな
いことを確認してください。
IRQ/DMA Resources
Resource Controlled ByがManualに設定されている場合のみこの設
定は有効です。<Enter>を押すとサブメニューに入れます。 and you
will enter the sub-menu of the items. IRQ ResourcesとDMA
ResourcesにはIRQ 3/4/5/7/9/10/11/12/14/15とDMA 0/1/3/5/6/
7がリストされており、各デバイス別にIRQ/DMAタイプを選択できるよ
うになっています。選択肢は、
PCI/ISA PnP
PCIまたはISAバス上のPlug & Play互換デバイ
ス用。
Legacy ISA
PC ATバス仕様に準拠したデバイス用。固有の割り
込みが必要です。
PCI/VGA Palette Snoop
Enabledに設定されていると、違ったバス上で動作している複数のVGA
デバイスがCPUからすべてのビデオデバイスの各パレットレジスタの
セットに送られるデータを扱うことができるようになります。PCIデバ
イス設定スペースの中のコマンドレジスタのビット5はVGAパレットス
ヌープビット(0は無効)です。たとえば、PCIとISAのVGA機器がコン
ピュータにあったとすると
VGAパレットスヌープ
ビット設定
Disabled
動作
CPUによって読み書きされるデータはPCIの
VGAデバイスにのみ送られます。
Enabled
CPUによって読み書きされるデータはPCI、
ISAのVGAデバイスのパレットレジスタの両
方に送られ、どちらも同じ内容になります。
ISAバスアダプタがVGAパレットスヌープを必要とする場合は、必ず
Enabledに設定してください。デフォルトはDisabledです。
3-23
第三章
PC Health Status
ここではCPU、ファンの状態や、システム全体の状態に対する警告など
を表示します。
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
PC Health Status
Current System Temp.
Current CPU Temperature
Current Top Tech. III Temp.
32oC/89oF
48oC/122oF
NA
Item Help
SYSTEM fan
0
POWER fan
CPU fan
Vcore
0
Menu Level
>
4963RPM
1.71V
3.3V
3.32V
+5V
4.91V
+12V
-12V
-5V
VBAT(V)
11.61V
-12.69V
-5.14V
3.21V
5VSB(V)
4.94V
Chassis Intrusion Detect
CPU Critical Temperature
[Disabled]
[Disabled]
• ¯ ® ¬ Move Enter:Select +/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F5:Previous Values F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
Current System, CPU and Top Tech. III Temperature/
System, Power and CPU Fan/Vcore/VTT/3.3V/+5V/+12V/-
12V/-5V/VBAT(V)/5VSB(V)
CPU/FAN/System電圧およびファン回転スピードを表示します。
Chassis Intrusion Detect
ケースカバーの開閉を検出するかの設定です。Enable、Reset、Disable
の選択肢があります。Enableに設定している間にケースを開けてし
まった場合、BIOS はケース開放の警告を記録します。この警告をクリ
アするためにResetを選択します。一度メッセージをクリアすると、設
定はEnableに戻ります。
CPU Critical Temperature
CPUの標準的な上限温度を設定します。CPU温度がこの上限温度に到達
するとシステムは警告を出してCPUの過熱を防ぐことがます。
3-24
AWARD(R) BIOS Setup
Frequency/Voltage Control
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
Frequency/Voltage Control
AGP Voltage Adjust
[1.60V]
[X 8]
[Enabled]
[+/-0.25%]
[100]
CPU Ratio Selection
Auto Detect PCI Clock
Spread Spectrum
CPU FSB Clock (Mhz)
CPU Vcore Adjust
Item Help
Menu Level
>
[1.475V]
• ¯ ® ¬ Move Enter:Select +/-/PU/PD:Value F10:Save ESC:Exit F1:General Help
F5:Previous Values F6:Fail-Safe Defaults F7:Optimized Defaults
AGP Voltage Adjust
AGPデバイスの電圧を調整することができます。選択肢は、1.50V,
1.55V, 1.60V, 1.65Vです。
DRAM Voltage Adjust
適切なDRAM電圧を設定します。選択肢は、3.3Vから3.6Vまで0.1V刻
みです。
CPU Ratio Selection
プロセッサの内部スピードの外部またはマザーボードクロックスピード
に対する倍率を設定します。
Auto Detect PCI Clk
ここではインストールされたPCIカードのクロック周波数を自動的に
認識する機能を有効/無効に設定することができます。選択肢は
Enabled(デフォルト)とDisabledです。
Spread Spectrum
CPUの周波数とクロックジェネレータのスペクトラム拡散を有効か無効
に設定します。スペクトラム拡散とは、周波数帯域幅を拡散(広帯域化)
することによって、ノイズ耐性(通信路の雑音に対する耐久性)や耐干
渉性(他チャンネルの信号などによって信号が歪むことに対する耐性)
などを向上させる設定です。オーバークロックをする際は無効にしてく
ださい。
3-25
第三章
CPU FSB Clock(MHz)
ここではCPUホストバス(FSB)のクロック周波数を設定することがで
きます。CPUを100MHzから200MHzの間で調整することができます。
CPU Vcore Adjust
ここではCPU電圧を1.475Vから1.6Vまでの間で調整できます。Vcore
を10%以上上げると非常に危険です。
3-26
AWARD(R) BIOS Setup
Load High Performance Defaults
BIOS設定をデフォルトのHigh Performance(最適化された状態)の設
定値に戻すことができます。High Performanceデフォルトはマザー
ボードメーカによって設定されたマザーボードにとっての最適な性能を
引き出すことができるデフォルト値です。最適な性能を引き出すために
オーバークロックなどの技術が使用されています。他のコンポーネント
がその値に耐えられるものであるかあらかじめご確認ください。
「Load High Performance Defaults」を選択すると次のメッセージが
表示されます。
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
8Frequency/VoltageControl
Load High Performance Defaults
Load BIOS Setup Defaults
Set Supervisor Password
8Standard CMOS Features
8Advanced BIOS Features
8AdvancedChipsetFeatures
8IntegratedPeripherals
8Power Managemen
8PnP/PCIConfigurations
8PC Health Status
Load High Performance Defaults (Y/N)? N
Save & Exit Setup
Exit Without Saving
ESC : Quit
F9 : Menu in BIOS
• ¯ ¬ ® : Select Item
F10 : Save & Exit Setup
Load High Performance Defaults
Yを押すと最適なシステム性能を引き出すことのできるデフォルト値が
読み込まれます。
この設定は技術的な知識と経験のあるユーザーのため
のものです。この機能を有効にした後システムに問題が
生じた場合はCMOSクリアをしてください。詳細は第二章
WARNING!
のClear CMOSジャンパ: JBAT1を参照してください。
3-27
第三章
Load BIOS Setup Defaults
BIOS設定をデフォルトの設定値に戻すことができます。BIOS Setup
DefaultsはBIOSベンダーによって設定された安定したシステム性能の
ためのデフォルト値です。
「Load BIOS Setup Defaults」を選択すると次のメッセージが表示さ
れます。
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
8Frequency/VoltageControl
Load High Performance Defaults
Load BIOS Setup Defaults
Password
8Standard CMOS Features
8Advanced BIOS Features
8AdvancedChipsetFeatures
8IntegratedPeri
8Power Management Setup
8PnP/PCIConfigurations
8PC Health Status
Load BIOS Setup Defaults (Y/N)? N
Set User Password
Save & Exit Setup
Exit Without Saving
ESC : Quit
F9 : Menu in BIOS
• ¯ ¬ ® : Select Item
F10 : Save & Exit Setup
Load BIOS Setup Defaults
Yを押すと最も安定した最も性能の低いBIOSのデフォルト値が読み込
まれます。
3-28
AWARD(R) BIOS Setup
Set Supervisor/User Password
この機能を選択すると次のようなメッセージが画面に表示されます。
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
8Frequency/VoltageControl
Load High Performance Defaults
LoadOptimizedDefaults
Set Supervisor Password
ord
8Standard CMOS Features
8Advanced BIOS Features
8AdvancedChipsetFeatures
8IntegratedPeripherals
8Power Managemen
EnterPassword:
Save & Exit Setup
8PnP/PCIConfigurations
Exit Without Saving
8PC Health Status
ESC : Quit
F9 : Menu in BIOS
• ¯ ¬ ® : Select Item
F10 : Save & Exit Setup
Change/Set/Disable Password
最大8文字までのパスワードを入力し、<Enter>を押してください。新
しくタイプしてパスワードによって、CMOSに保存されていた古いパス
ワードは消去されます。パスワードを入力すると、パスワードを確認す
るメッセージが表示されるので、パスワードをもう一度入力してくださ
い。<Esc>を押してパスワードを入力せずにキャンセルすることもでき
ます。
パスワードを入力せずに<Enter>を押すことで、パスワードを無効にす
ることもできます。以下のメッセージが出て、パスワードが無効になっ
たことを確認します。パスワードが無効になると、システムを起動した
後、自由にセットアップメニューに入ることできます。
パスワードが有効な時は、ユーザーがセットアップメニューに入ろうと
する度に、パスワードの入力が必要になります。これにより、システム
使用許可のないユーザーがシステム設定を変更できないようになりま
す。
3-29
第三章
さらに、システムが起動する度に、パスワードを入力が必要になるよう
に設定することもできます。これにより、システム使用許可のないユー
ザーがシステムを勝手に起動することができないようになります。
どの時点でパスワードが必要になるかをBIOS Features Setupメニュー
の中のSecurity optionで設定することができます。Systemに設定す
ると、システム起動時、およびセットアップメニューに入る時両方でパ
スワードが必要になります。Setupに設定すると、セットアップメ
ニューに入るときだけパスワードが必要になります。
Supervisor PasswordとUser Passwordについて
Supervisor password: セットアップメニューに入って設定を変
更することができます。
User password:
セットアップメニューに入ることができ
ますが設定の変更はできません。
3-30
AWARD(R) BIOS Setup
Save & Exit Setup
設定変更を保存してセットアップメニューを終了したい場合は、この項
目を選択してください。次のメッセージが表示されます。
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
8Frequency/VoltageControl
Load High Performance Defaults
Load BIOS Setup Defaults
Set Supervisor Password
8Standard CMOS Features
8Advanced BIOS Features
8AdvancedChipsetFeatures
8IntegratedPeripherals
8Power Managemen
8PnP/PCIConfigurations
8PC Health Status
SAVE to CMOS and Exit (Y/N)? Y
ord
Save & Exit Setup
Exit Without Saving
ESC : Quit
F9 : Menu in BIOS
• ¯ ¬ ® : Select Item
F10 : Save & Exit Setup
Save Data to CMOS
「Y」をタイプするとセットアップメニューは終了し、変更された設定は
RTC CMOSに保存されます。
「N」をタイプするとセットアップユーティリティに戻ります。
3-31
第三章
Exit Without Saving
設定変更を保存せずにセットアップメニューを終了したい場合は、この
項目を選択してください。次のメッセージが表示されます。
CMOS Setup Utility - Copyright(C) 1984-2001 Award Software
8Frequency/VoltageControl
Load High Performance Defaults
Load BIOS Setup Defaults
Set Supervisor Password
8Standard CMOS Features
8Advanced BIOS Features
8AdvancedChipsetFeatures
8IntegratedPeripherals
8Power Managemen
8PnP/PCIConfigurations
8PC Health Status
Quit Without Saving (Y/N)? Y
ord
Save & Exit Setup
Exit Without Saving
ESC : Quit
F9 : Menu in BIOS
• ¯ ¬ ® : Select Item
F10 : Save & Exit Setup
Abandon All Datas
「Y」をタイプするとセットアップメニューは終了し、変更された設定は
RTC CMOSに保存されません。
「N」をタイプするとセットアップユーティリティに戻ります。
3-32
C-Media CMI8738オーディオドライバ
Chapter 4. C-Media CMI8738 Audio Driver
C-Media CMI8738
4
オーディオドライバ
本章ではC-Media CMI8738オーディオドライバのインストール手順に
ついて説明します。以下の項目に関して説明します。
C-Media CMI8738
オーディオドライバセットアップ
4-2
4-3
4-1
第四章
C-Media CMI8738
C-Media CMI8738はPCIサウンドカードのためのオーディオコ
ントローラです。
Features
● PCI Plug and Play(PnP)バスインターフェイス32ビットPCIバス
マスタ
● 完全二重再生、録音。ビルトイン16ビットコーデック
● HRTF 3Dポジショナルオーディオ。DirectSound 3DおよびA3Dイ
ンターフェイスサポート。イヤフォン、2/4/6チャンネルスピーカモー
ドサポート
● Windows 98、Windows 2000、Windows NT 4.0サポート
● ビルトイン32オームイヤフォンバファ
● MPU-401ゲーム/MIDIポート、レガシーオーディオSB Proサポー
ト
● ダウンロード可能なWave Tableシンセサイザ 、Direct Musicサ
ポート
● Intel(R) ICH2チップセット(360 EBGA)
- 最大24ビットステレオ44KHzサンプリングレート、ボイス再生/録
音サポート
- 完全二重再生、録音。120dBオーディオ品質
- 0.5Vから5VまでのSPDIF/IN信号レベルを自動認識可能
● ステレオミキサー
- CDオーディオと外部入力からのステレオアナログミキシング
- ボイス、FM/Waveテーブル、デジタルCDオーディオからステレオデ
ジタルミキシング
- マイクからモノミキシング、ソフトウェアによる音量調整
● ゲーム、MIDIインターフェイス
- MPU-401 MIDI UART、Sound Blaster MIDIモード/標準IBM PC
ジョイスティック/ゲームポート(デュアルチャンネル)完全互換
4-2
C-Media CMI8738オーディオドライバ
オーディオドライバセットアップ
● DOSインストール手順
インストールの前にハードディスク十分な空領域(4MB以上)があるか確
認してください。CD-ROMドライブにドライバCDを挿入してください。
1. PCIオーディオDOSドライバのフォルダ(例 D:¥DOSDRV)に移動し
て、DOSプロンプトでINSTALL [Enter]と入力してください。
2. そのファイルをインストールしたいパスを入力してください。
3. プログラムは指定されたパスに解凍されます。
4. インストールプログラムは初期ドライバをAUTOEXEC.BATファイル
に追加します。
● Win95/98/ME/2000インストール手順
1. 「スタート」ボタンをクリックします。
2.「ファイル名を指定して実行」をクリックします。
3. インストールCDとインストールプログラムがある場所のパスを指
定します。例えば「D:¥SETUP.EXE」
4.「OK」をクリックしてアプリケーションのインストールを開始しま
す。画面に表示される指示に従ってインストールを行ってください。
5. すべてのアプリケーションソフトがインストールされるとWindows
を終了してシステムを再起動させてください。自動的にドライバがイン
ストールされます。
● Windows(R) NT 4.0インストール手順
PCIオーディオカードをインストールする前に、Windows NT 4.0をイ
ンストールすることを推奨します。また別のサウンドカードもインス
トールしないことを推奨します。
1.「スタート」ボタンをクリックして「設定」、「コントロールパネル」
を選択してください。
2. 「マルチメディア」をダブルクリックします。
3. 「デバイス」タブをクリックして「追加」をクリックします。
4. リストの中から「Unlisted or Updated Driver」を選択します。
5. NT ドライバのドライブパスを指定してください(例えば、D:
¥NT40¥DRV)。
6. 「C-Media CM8738」を選択して「OK」をクリックします。
7. 適切なI/O値を選択します。
8. 「OK」をクリックします。
4-3
第四章
9. システムを再起動します。
10. Microsoft Windows NT4.0において正常にPCIオーディオアダ
プタのインストールが終了しました。Windowsアプリケーションをイン
ストールしたい場合は以下のステップに従ってください。
11. 「スタート」をクリックします。
12. 「ファイル名を指定して実行」を選択します。
13. Windows NTアプリケーションインストールプログラムのあるド
ライブパスを指定します(例えば、「D:¥NT40¥APP¥SETUP.EXE」)。
14. 「OK」をクリックしてインストールを開始して、画面に表示され
る指示に従って、インストールを行ってください。すべてのアプリケー
ションソフトのインストールされたら、Windows NT systemを終了し
てシステムを再起動してください。
4-4
MSIスマートキー
Appendix A: MSI Smart Key
A
MSIスマートキー
セキュリティが重要だと思う方にとっては、MSIスマートキー
は自分のコンピュータのデータを不正アクセスから守るためのベスト
ソリューションです。
一般の仕事場では、パスワード(BIOSパスワード、システムパ
スワードなど)だえけではプライバシーを守るのに十分ではありませ
ん。ハッカーにとってあなたのコンピュータに侵入して秘密のデータ
にアクセスすることなどたやすいことです。このようなことは日常茶
飯事に行われています。ただ、あなたが知らないだけです。パスワー
ドは初期段階でそれを防ぐだけです。それがいったん破られると、そ
の他に何に頼ればいいのでしょうか?
MSIスマートキーはシステムを完全に防御するハードウェアデ
バイスです。キーをインストールしてしまうとそのキーなしではコン
ピュータにアクセスして使用することは一切できなくなります。コン
ピュータが起動するにも、OSが正常に動作するにもキーが必要になり
ます。また、コンピュータをしばらく放置しておかなければいけない
場合は、キーを抜くだけで、システムを安全な状態に保つことができ
ます。
本章では以下の項目について説明します。
MSIスマートキーインストール方法
MSIスマートキー使用方法
A-2
A-3
A-1
追記A
MSIスマートキーインストール方法
インストール方法
以下の手順にしたがってスマートキーをインストールしてくだ
さい。
1.
2.
3.
コンピュータの電源をきってください。
コンピュータのUSBポートを確認してください。
USBポートにケーブルを接続してスマートキーをコネクタに挿
入してください。
4.
コンピュータを起動するとこの機能が使用できるようになりま
す。
注意: スマートキーをインストールすると、BIOSがシステム起
動時に検出しますので、BIOS設定の中で有効iか無効に設定してくだ
さい。さらに、システムiを完全に防御するためには、MSI専用のソ
フトウェアをOSにインストールする必要があります。以下のセクショ
ンではBIOSのセットアップとソフトウェアのインストール方法につい
て詳しい説明があります。
必要システム構成
MSIスマートキーを使用する前にハードウェア、ソフトウェア、
OSの必要構成を確認してください。
OS
コネクタ
Windows 98/ME/2000/XP
USBポート
ディスクスペース ソフトウェアをインストール用、
最低2 MBの空きスペース
A-2
MSIスマートキー
MSIスマートキー使用方法
BIOS Setup
スマートキーがコンピュータに挿入されると、BIOSは自動的に
それを認識します。BIOS設定の中でスマートキーを有効/無効にする
ことができます。スマートキー設定を変更にするには自分のパスワー
ドが必要になりますので、s自分のパスワードをあらかじめ考えてお
いてください。もしスマートキーを失ってしまったり、パスワードを
忘れてしまった場合は、システムを起動することができなくなります
のでご注意ください。もしこのような事態になった場合はご購入され
た販売店の方にご連絡ください。
スマートキーの有効/無効化
初回インストール方法
1.
2.
3.
スマートキーを挿入してコンピュータを起動してください。
起動中に<F7>を押してください。
以下のメッセージが表示され、キーを有効/無効にするか聞い
てきます。
Welcome to MSI Smart Key, please press “Y” to begin,
press “N” to exit
<Y>を押して有効化するか、<N>を押して無効化してBIOSを素
通りしてOSに入るかしてください。<Y>を押すと次のメッセージが表
示されます。
Please input your password and press “Enter”
password:
A-3
追記A
4. 8文字までのパスワードを入力して<Enter>を押してください。
次のメッセージが表示されパスワードの確認を促されます。
Please input your password and press “Enter”
Confirm your password:
同じパスワードを再度入力して<Enter>を押してください。
5.
パスワードが確認されるとシステムはランダムIDを生成してこ
のIDをBIOS ROMとスマートキーのメモリチップの中に記録します。
スマートキーが正常に有効化されると以下のメッセージが表示されま
す。
Processing .....
You have enabled the Smart Key Successfully
これでOSを起動することができます。
注意:
1.
設定したパスワードは必ず覚えておいてください。ス
マートキーを失ってしまった場合は、MSIが新しいキーを有償で再発
行することができます。再発行されたキーを使うと元のパスワードで
システムを起動させることができます。
2. 設定したパスワードを忘れないために以下の表にパス
ワードを書き込んでこのガイドを大事に保存してください。
A-4
MSIスマートキー
スマートキーの有効/無効化
1.
2.
3.
スマートキーをインストール後コンピュータを起動させます。
システム起動中に<F7>を押してください。
次のメッセージが表示されキーを有効/無効化するか促されま
す。
If you want to disable MSI Smart Key,
please press “Y”, or press “N” to exit
<Y>を押すと無効化、<N>を押すと有効になっている設定をその
ままにしてOSが起動します。<Y>を押すと次のメッセージが表示され
ます。
Processing .....
You have disabled the Smart Key Successfully
OSが起動して仕事を開始できます。
A-5
追記A
キーなし/別のキー/新しいキーによる起動
MSIスマートキーが有効化された後は必ずコンピュータにキー
を入れたままにしてください。キーがはずされるとコンピュータへの
アクセスはできなくなります。システムの起動時に以下のメッセージ
が表示されます。
No MSI Smart Key is Present
Please plug in your MSI Smart Key
or contact your local distributor for details
オリジナルキーを再び挿入しないとシステムの起動を続けられ
ません。別のキーや新しいキー* が挿入されている場合は以下のメッ
セージが表示されます。
MSI Smart Key password is wrong
Please input your password and press “Enter”
password:
ユーザーがオリジナルパスワードを覚えている場合は、そのパ
スワードを入力するとOSが起動し、システムBIOSは別のキーまたは
新しいキーにオリジナルパスワードのデータを書き込みます。もし
誤ったパスワードを3回入力するとシステムは止まってしまいます。
* スマートキーを失ってしまった場合は、MSIが新しいキーを有償で
再発行することができます。
A-6
MSIスマートキー
ソフトウェアセットアップ
スマートキーがコンピュータに挿入されていてOSにソフトウェ
アがインストールされている場合は、システムをより安全にすること
ができます。キーがはずされると、OSは防御状態に入りマウスとキー
ボードはロックされます。キーを再び挿入するとOSは防御状態からレ
ジュームします。
インストール方法
1.
OSを起動させてください。
2. 同梱されているCD-ROMを挿入すると自動的に起動プログラムが
立ち上がり以下のメッセージが表示されます。
スマートキーをコンピュータにインストールして電源を入れて
3.
[ Next > ]をクリックしてインストールをはじめてください。
A-7
追記A
4. ソフトウェアライセンス承認の画面が表示されますので[ Yes ]
をクリックして続けてください。
Click here
5.
ソフトウェアのインストール先フォルダを選択してください。
デフォルトのフォルダにインストールする場合はただ[ Next > ]を
クリックしてください。
Default folder
6.
インストールが終わると、指示どおりコンピュータを再起動さ
せてください。
A-8
MSIスマートキー
ソフトウェアの使用方法
1. OSにプログラムがインストールされるとシステムトレイに以下
のようなアイコンが常駐します。
Smart Key icon
注意: BIOSの中でスマートキー機能が無効にされている場合は、
このプログラムはOS上で起動しません。
2.
プログラムのセットアップ画面を表示させるためには、システ
ムトレイのアイコンを左クリックしてください。以下のようなセット
アップ画面が表示されます。
コントロールオプション
プログラムバージョン
この画面はプログラムの情報とユーザがコントロールで
きる主要なオプション(セキュリティ設定など)が含まれています。
A-9
追記A
Security Setting
このオプションによってWindowsに自動的にログオンすること
が可能になります。「Auto Login」項目の設定ページ中の「Auto Logon
to Windows」にチェックを入れるとその機能が有効になります。この
機能を正常に設定し終わると、Windowsに入るたびにユーザ名とパス
ワードを入力しなくてもよくなります。
ここをチェック
Windows 2000では「Auto Logon to Windows」がチェックされている
と、それに関連した項目が表示されます。これらのフィールドには正
しい情報を入力する必要があります。
情報を入力
A-10
MSIスマートキー
Other
このオプションは2つの項目を含みます。
1) Disable Screen Saverはシステムがロックされている状態の
ときにスクリーンセーバを有効/無効に設定します。
Check this
2) Set Screen When System Lockedはスマートキーが挿入されて
いないときにモニターにないを表示させるかを設定することができま
す。選択肢は
a) 何も映さない
b) ロックされたときのスクリーンのまま
c) MSIロゴ
デフォルトはMSIロゴです。
A-11
追記A
3. 「Apply Changes」ボタンをクリックして選択したオプションを
有効にしてください。
ここクリック
4. 右下の「Bulb」ボタンを押してプログラムをシステムトレイに
格納すると、プログラムはシステムを監視し続けます。
ここクリック
5.
右下の「Door」ボタンを押すとプログラムが終了します。
ここクリック
A-12
MSIスマートキー
ソフトウェアの削除方法
プログラムを削除するには以下の手順に従ってください。
1. をクリックして、「設定」「コントロールパネル」を選択
して「アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックすると以下
のウィンドウが表示されます。
これを選択
ここクリック
2. 「Smart Key」を選択して[追加/削除]をクリックしてください。
確認のダイアログが表示されたら「はい」をクリックしてプログラムの
削除を開始してください。
3.
削除が完了したらコンピュータを再起動させてください。
A-13
用語集
Appendix B: Glossary
用語集
B
ACPI (Advanced Configuration & Power Interface)
この省電力仕様はOS(Operating System)がコンピュータに接続された
各デバイスに供給される電力量をコントロールできるようにするための
ものです。Windows 98/98SE、Windows 2000、Windows MEはACPIを
完全にサポートしており、ユーザーがシステムの電力を柔軟に管理する
ことができます。
AGP (Accelerated Graphics Port)
PCIをベースに設計された3Dグラフィックに必要なより高いスループッ
トに耐えられる新しい高速なグラフィックインターフェイスです。AGP
は、ディスプレイコントローラとメインメモリ間のダイレクトチャンネ
ル(32ビットワイドバス)を提供し、高い画質と高い性能を実現します。
ATX
従来のBaby ATフォームファクタを超える現代的な形とレイアウトを
可能にする新しいマザーボードの形状です。コンポーネントの配置が向
上し、もっと効率のよいデザインができるようになります。
BIOS (basic input/output system)
PC上で入出力機器(キーボード、ディスクドライブなど)を制御するコー
ドをすべて含む必要不可欠なソフトウェアです。システムを起動する際
のハードウェアテストを行い、OSを起動し、OSとコンポーネントの仲
介をするインターフェイスです。BIOSはROMチップし保存されます。
バファ
一時的な記憶エリアで、多くの場合RAMの中です。一般的にバファの目
的は一時的にデータを保存してCPUがデバイスのデータを転送する前に
そのデータを操作することを可能にすることです。
バス
線路の集合で、それを通してコンピュータのある場所から別の場所に
B-1
追記B
データが移動します。バスはコンピュータ上の高速道路で、その上を
データが走っていると考えることができます。
キャッシュ
データ転送を高速化させる特別なメモリサブシステムです。頻繁にアク
セスされるRAMの内容とそのデータが保存されているアドレスを保存し
ます。
チップセット
複数の集積回路で一つまたは複数の機能を持ちます。例えば、あるチッ
プセットはモデムの基本的な機能を提供し、あるチップセットはコン
ピュータのCPUの機能を提供します。
CMOS
「complementary metal oxide semiconductor」の略。「シーモス」
と発音します。CMOS汎用的なセミコンダクタの一種です。CMOSチップ
は携帯用コンピュータなどの電池によって動作する機器にとっては特に
魅力的です。パーソナルコンピュータも電池で動作する小さなCMOSメ
モリを持っており、日付、時間、システムセットアップパラメタなどを
保存することができます。
COM
DOSシステムでのシリアルコミュニケーションポートの名前です。DOS
は4つのシリアルポートをサポートします。COM1、COM2、COM3、COM4
です。
DIMM
「dual in-line memory module」の略です。小さな集積回路でメモリ
チップを保有します。single in-line memory module (SIMM)はメモ
リチップまでの回路は32ビットですが、DIMMは64ビットです。
DMA (direct memory access)
CPUを介さないメインメモリと周辺機器との間の転送モードです。DMA
コントローラを使うとデータの転送速度が非常に上がります。
DRAM (Dynamic RAM)
最も一般的なコンピュータメモリの種類です。トランジスタ1個とキャ
B-2
用語集
パシタ1個を使って1ビットを表します。技術の進歩によりコンピュー
タに使われるメモリの種類と仕様は様々なものになりました。たとえば
SDRAM、DDR SDRAM、RDRAMなどです。詳細は下表をご覧ください。
Dynamic RAM (DRAM)メモリ技術
開始
クロック バス幅*
ピーク
帯域幅
電圧
種類
1990
1994
1996
1998
1999
1999
2000
2000
25MHz
40MHz
66MHz
100MHz
133MHz
400MHz
100MHz
133MHz
64 bits
64 bits
64 bits
64 bits
64 bits
16 bits
64 bits
64 bits
200 MBps 5v
FPM (60,70ns)
320 MBps 5v
EDO (50,60,70ns)
SDRAM (66MHz)
SDRAM (100MHz)
528 MBps 3.3v
800 MBps 3.3v
1.1 GBps 3.3v
1.6 GBps 2.5v
1.6 GBps 3.3v
2.1 GBps 3.3v
SDRAM (133MHz)
RDRAM(Direct Rambus)
DDR SDRAM (100MHz)
DDR SDRAM (133MHz)
* メモリチャネル幅 (64ビットは75MHz Pentiumから開始)
参考: Computer Desktop Encyclopedia
ECC Memory (error correcting code memory)
データの正確さをテストしエラーを瞬時に訂正するための特殊回路を含
むメモリの種類です。
IDE
「Intelligent Drive Electronics」または「Integrated Drive
Electronics」の略です。IDEインターフェイスは大容量記憶装置のた
めのインターフェイスで、その中のコントローラはハードディスクや
CD-ROMドライブなどに統合されています。
IEEE 1394
新しい高速外部バス規格でFireWireやiLinkなどとも言われていま
す。データ転送速度は最大で400 Mbpsまでサポートし、63個までの外
部機器を接続することができます。
IrDA
「Infrared Data Association」の略で、赤外線によるデータの転送
に関する標準規格を開発している機器メーカの団体です。この規格によ
り、ケーブルなしで複数のデバイス間でデータを転送することができま
す。
B-3
追記B
LAN (local area network)
社内などの比較的小さい領域をカバーするコンピュータネットワークで
す。サーバー、ワークステーション、共有リソース、ネットワークオペ
レーティングシステム、コミュニケーションリンクにより構成されてい
ます。LAN上の各PCとデバイスは「Nodes」と呼ばれ、ケーブルによっ
て接続されています。これにより、LAN上のすべてのデバイス間でデー
タの共有をすることができます。
LED
「light emitting diode」の略で、電流が通ると点灯する電子部品の
ことを指します。LEDは通常は赤です。これは比較的小さくしかも消耗
しないので画像を表示するのに最適です。
LPT
OSによってよく使用される名称で、プリンタのことを指します。もとも
とは「line printer terminal」の略だったのですが、今ではプリン
タの総称として一般的に使われています。
PCI
「Peripheral Component Interconnect」の略で、インテル株式会社
によって開発されたローカルバスの標準規格です。現代のPCのほとん
どはもう少し一般的なISAバスに加えPCIバスも保有しています。
PnP (Plug and Play)
PCが自動的に周辺機器に対応して動作することを可能にする規格です。
ユーザーはシステムを手動で設定することなく周辺機器をそのまま挿し
ただけですぐに使えるようになります。この機能を使用するためには
PnPをサポートするBIOSとPnP拡張カードが必要です。
POST (Power On Self Test)
システム起動中にBIOSはRAM、キーボード、ディスクドライブなどの
チェックを行い、それらが正しく接続され正常に動作しているかどうか
を検査します。
PS/2 ポート
IBMによって開発されたマウスやキーボードをPCに接続するためのポー
B-4
用語集
トです。PS/2ポートは6ピンのミニDINプラグをサポートします。PC
のほとんどはPS/2ポートを持っているため、モデムなどの別のデバイ
スをシリアルポートに接続することができます。
USB (universal serial bus)
キーボード、マウス、ジョイスティックなどの低速な周辺機器のための
ハードウェアインターフェイスです。USBは最大で12 Mbit/sec (Mbps)
の転送速度を実現し、最大で127の周辺機器を接続することができま
す。USBはホットスワップと複数のデータストリームが可能でシステム
の電源を切ることなく外部機器を挿入したり取り外したりすることがで
きます。
ウィルス
コンピュータファイルにあるコードを挿入したりコピーしたりするプロ
グラムまたはコードのことです。ウィルスコードは既存のプログラムに
埋め込まれていてプログラムが実行される時に一緒に実行されます。
ウィルスはすべて人が作ったものであり時にシステムに大きな損害をも
たらすものです。
B-5
|